

▼〜1948年の埴谷雄高年譜によると、ちょうど『死霊』が出版された年、「近代文学」第二次同人拡大の時期で、「同人間の交友盛んなり」とある。ちょうどみんなが神田の「きやんどる」から「ランボオ」に移った時期で、戦後派の拠点「ランボオ」は、あたかもカフェ・ダルクールかシャノアールのように、連日、文学者がつめかけて活気を呈していた〜
1972年刊行の、河出書房新社の埴谷雄高作品集の別巻に挟まれたコラム集みたいな別紙の文。書き手は翻訳も手掛け早川書房のミステリー本などでも有名となった作家、中田耕治。
喫茶店とは言うものの、良くは覚えてないがソレはそれは大賑わいのチョイとした飲み屋めいてもいたのを、きやんどるかランボオの印象。

シャノアール、とはフランス語で黒猫らし、ノアールが黒を意味するから少しは連想できたものの、ヤッパ英語とフランス語のスペルや発音は差異があるなと今更ながら言語的に無知な才能の無さに落胆するばかりだ。例えばドイツ語にしたって英語のブラックキャッツに対して、シュヴァルツェ・カッツェ(schwarze Katze)。カタカナだとシュヴァルツェは兎も角も何となく猫の意のカッツェがキャッツ当たりかなぁとは思わせる。
対してフランス語のシャ・ノワール(chat noir)の方、猫のシャがキャットに通じるか〜それがイタリア語となればガット・ネーロ(gatto nero)、ネロがフランス語のノアールを思わせるもののヤッパ違いを感じてヒタスラに頭を抱えてしまい、そのうちこんがらかってしまうのが落ち。幸いにも語感と言うか発音はそれぞれに又異なるので何となく、英、仏、独、伊〜と聞き分けはそれなりに可能かなぁ^_^
さてと〜何の話だったか〜バラバラなのは分かってます〜ハハ^_^
偶々に埴谷雄高の作品集の解説ちうか解題でもない、判り易そうな部分から読もうとして、その所でツマヅイタ〜田中角栄じゃない、耕治さんの文章にあった横文字がどうも解らない、調べたらフランスのいわゆる文学サロン名。カフェ・ダルクールとあったから喫茶店だろうとは思ったが、違うチャウ〜今風ならばレストランや居酒屋か?チト違う、キャバレーとか〜でも日本のとも又違うしなぁ〜飲食を伴うサロンやラウンジも想定されるし〜形態は似通ってるだろうが日本のそれとも違う。
神田のきやんどるもランボオも珈琲も出すがビールや酒類も料理も出すし、それが朝から晩まで、更には昼でも開店して賑わってるのだから、やはり東京は凄いなぁと感心した覚えがあった。つまりはママやメイドに果ては女が相手するのでもナシ〜まぁ、クラブには違いないがパパリックスナックとかカフェか〜〜
先の日野葦平が通った焼け跡のバラック建てのスナックじゃない、ちゃんとした街並みの中の一つ〜フランスはモンマルトルて世界的にも名高い学生や芸術家らが数多く集まったパリの一角。
東京の神田界隈も又色んな出版社が周りにあった関連で、そして古くからの古書店街の一角。そこが田中耕治の文にあった横文字のお店の名前だったのだ。
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