
昨日は冷たく雨が篠ついてたが今朝は晴れた。8時前には明るく輝く朝日が顔を久しぶりに出した。
今宵の月は十五夜、真っ暗な新月から数えて15日目なのでそう成る。満月は明日の夜に昇る。でももう今宵もすっかり明るい月光を浴びることになろう。これだけ澄んだ空となったから尚更のこと、されば明日の朝は又冷え込むかも。それでも今年は暖冬。
花暦では椿の花が挙げられてた。画像は侘助ワビスケとか、白いノをイメージしたが〜
夕べはポツポツとそぼ降る氷雨の中〜通夜に参席。
聞けば同じ歳の70歳、彼女と大した付き合いが有った事もないし、失礼かとも思うが何の感傷も湧かないが近所に住む後輩氏のお内儀さま、膠原病だったとか。鹿児島市の病院で手術して帰宅してたが、何故か容体が悪化して近くの総合病院へ行ったものの駄目だったらしい。まるで椿の花が知らず識らずの内にポタリと落ちる様に亡くなった。不可解なりき、聞いても詮方なし。
会えば会釈を交わす位で親しく言葉を交わした覚えは無い。でも後輩氏とは近所のヨシミで何度も飲み交わしたりもしたし、彼女の明るい性格が見えたりもしたかなぁ〜合掌。
奇遇にもFBで5年前に母の葬式を執り行った記事が呼び起こされた。晴れて寒い日だった。
今日は何もする気が起きなく、ゴロゴロ〜掘り起こした段ボールの中に眠ってた本を2冊、取り出した。
どちらも学生時代かそのすぐ後位、少なくとも20才台に買ったもの、懐かしさはない。
桶谷秀昭評論集『凝視と彷徨』(冬樹社昭和46年刊)と、村上一郎『明治維新の精神過程』(春秋社''71年刊)〜つまり何方も同じ年の刊行。文芸評論でもあるが単なるそれではなくて、時代思潮のかなり敏感な精神風潮を捉えたものと見てた。
パラパラとめくり、その2冊を抱えて座り直してチラ見。
2人共に、前年の三島由紀夫の市ヶ谷自衛隊総監室への乱入と割腹自殺の件を少しだけだが書いてた。
あれは秋も深まり直ぐそこに冬が来ようとしてた頃の11月25日、忘れもしない学生時代。小じんまりとしたサークル部室の本部詰めで何やら話し込んでた〜程には覚えてる。
大学は皇居のお堀端の総武線と中央線の向かい側に位置してたが、我らが部室はお堀に沿って廃線成った昔の都電沿の道路際の旧式校舎に在り、電車や車の音は気にならなかったが報道ヘリの雑音がヤケにウルサイなぁとも。
市ヶ谷の駅の向こう側歩いて20分程の所に市ヶ谷の陸上自衛隊の駐屯地が、帝国陸軍だかの敷地をそのまま引き継いで立地してたのだった。言わば近衛師団でもある。
そこにどうやら作家の三島由紀夫が私兵?軍団を引き連れて突入したらしい、司令か総監を人質に立て籠もってる様だ〜と管理人や学友らが教えてくれた。やったナァとは思ったが、その意図は不明だったし、私らには関係ない出来事とタカを括ってもいた。まさか、時代がかった割腹自殺、法的には委託殺人か殺人幇助かの'事件'を起こすとは考えられなかった。あの日も寒かった。

0