敬愛する小説家の開高健の追悼本『悠々として急げ』筑摩書房'91年刊を歳末ギリギリ閉館間際に図書館で見つけて借り受けたが、忙事〜忙しなさにかまけて読み終えてない。
走行してる内に年も暮れて年も明けて早も4日、今朝の気温は昨日と打って変わって2度くらいかな〜
でモウ
週末〜4日、ホント過ぎてしまえば時間は、イヤ年月の流れは早いもので掲出の小説家が僅か50才台の最終59歳で命尽きて早くも33年かな?思えばわが息はその前年生まれなのだ。
冒頭の長文の悼辞は司馬遼太郎、その人さえも既にこの世の人では無いのもあぁ無情なるかや〜イヤ正月松の内早々にお湿り良くないな〜
★長星、汝に一杯の酒を勧めむ 十八史略
▼〜戦乱の前には、あたかもそれを予告するように光の穂先を長く引く星が現れる。
普通、人々はこれを見て恐れおののくが、東晋トウシンの武帝はかえって喜び、世に万年も続く天子はいない、酒は飲むべきときに飲め、お前にも一杯やろうと豪語した。武帝は422年、66歳で他界。
★霰酒アラレザケには霙酒マゾレザケ、春には目出度い屠蘇トソの酒引っかけて、花橘ハナ橘タチバナやれ宇治水、うゑいとんなうゑいとんな。
▼〜さあ今日は婿ムコの来る日、酒の名所の池田と伊丹から、使者の下六と藤六が樽タルをかかえてやって来る。さすが酒好きの婿殿、珍しい紹興酒ショウコウシュやポルトガルのチンタの酒まで揃った。ちなみに霰酒とは蒸米とこうじを入れて作ったみりん酒で奈良の名産、霰酒はこうじ混じりの酒のことを言う。
★落ちてゐる金簪キンカンザシや松の内 日野草城『花氷』
▼〜一しきり華やいだ正月の町中に、ふと人通りが絶えて、そこにきらりと光を返す簪カンザシ一つ。
落とし主は白梅町の朝来家の令嬢か、高砂町の種物屋の娘か。
★もみあげの剃刀傷カミソリキズや冴サエ返カエる
★しろがねを畳み秘めたる扇かな
★春寒や竹の中なる赫夜姫カクヤヒメ
等の佳作をふくみ、昭和2年6月の刊行。
以上は、塚本邦夫『けさひらく言葉』文藝春秋'86年刊の文庫本より、昭和59年元旦の日曜日から1月2日と3日、毎日新聞連載コラムからそれぞれ順逆で引用。
まぁね、久し振りに塚本邦夫の文庫本を拾い上げたもので偶然、目当てで探したのじゃない。
遠い国に住む旧友が、また邦雄かよぉ〜と嘆かわしく電話せぬ内に、早々と登場ねがったなぁ(笑)
正月の三が日を過ぎればモウ年寄りを除いて人々が又もや働き始めるもの、モウロク寸前のクマ爺なんかはマダのんべんだらりとノタクッテル〜(笑)

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