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沖縄の「琉球処分」が繰り返された歴史 日本復帰を近現代史の中で読み解く〈AERA〉
〜沖縄国際大学に米軍の大型ヘリが墜落/2004年(写真:沖縄県宜野湾市提供)
〜 沖縄の復帰から50年。過重な基地負担は変わらず、貧困や格差も深刻だ。日本復帰とはなんだったのか。沖縄の激動の歴史を通して考える。AERA 2022年5月16日号は「沖縄返還50年」を特集する。
【年表】沖縄、激動の歴史外〜
かつては「
琉球王国」が統治していたが、明治政府によって王国は廃滅させられた。太平洋戦争では日本本土を守るための「捨て石」とされ、激しい地上戦で県民の4人に1人が犠牲となった。戦後は日本から切り離されて27年間米軍統治下に置かれた。このように沖縄は、大和世(やまとゆー)〜戦世(いくさゆー)〜アメリカ世(ゆー)と翻弄され続けてきた。
日本に復帰して50年経った現在も、国土面積の約0.6%しかない沖縄県内に全国の70%超の在日米軍専用施設・区域が集中。1人当たりの県民所得は全国最低で、子どもの相対的貧困率は29.9%と全国平均(13.5%)の2倍以上など、沖縄はさまざまな深刻な課題を抱えている。
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中国の軍事大国で深まる沖縄の要塞化 NEWSWEEKS日本語版
〜1972年まで米国の統治下にあった沖縄は、15日に日本本土復帰50年を迎える。第2次世界大戦の激戦地で暮らす人たちは、40年以上農業に携わる仲里さんをはじめ、平和を願い続けてきた。しかし、この半世紀で経済成長を遂げた中国が軍事的にも台頭し、台湾に近い南西諸島は再び戦火に巻き込まれるリスクに直面している。
玉城デニー知事は5月初めに東京の外国特派員協会で会見し、「台湾有事は日本有事と言うような内容の国会議員の発言など、沖縄が武力衝突に巻き込まれることを前提とした議論が行われていることを強く懸念している」と語った。
米国の統治が終わったときに17歳だった琉球大学の我部政明名誉教授は、沖縄がこの先どうなるのか、不安を感じたことを覚えている。それから50年、今も不安を感じているという。「
日本と中国の間で戦争や紛争が起こった場合、沖縄は最前線になる」と話す。
戦略的な重要性 サンゴ礁に囲まれ、サトウキビ畑が広がる宮古島は2つの大型空港を有し、軍事的に重要な拠点と考えられている。
台湾から400キロ、中国本土の沿岸部から約600キロ。日本が実効支配し、中国も領有権を主張する尖閣諸島(中国名:釣魚島)からは200キロしか離れていない。
極東の島国の日本列島、最北の地は北海道で海を隔ててオホーツク海の向こうには、今年2月の北京オリンピックの最中に突如、隣国ウヌライナの首都を含めて軍備侵攻を開始、民間人を含む全ての土地や建物を蹂躙破壊しながら殺戮を繰り返して、それがイマも続いてる。
それが列島最南端の沖縄〜南西諸島では、事実上の上記の様な米軍駐留基地を抱えて随時VS中国軍との防備の盾ともなっている。更には日本の自衛隊基地の新たなミサイル防衛に迎撃システムの構築が加わり、確かに沖縄の各島ぐるみの軍事要塞化とも見られても致し方ない。
それは基地の反対派も賛成派も同じく、そして中国でさえもその様に唱えてるのだ。
ロシアのウクライナへの軍事侵攻を見れば、海を隔てているとは言えど、中共の軍隊を背景にした艦船の連日の日本国領海内への侵入や示威的な航行?を聞くにつけ、国境の島の緊張感は余計に響いて伝わるものだ。
だからこそ武力侵攻へ事前に対処すべき!〜と言う声も高まってもいるが、では一体どんな対処の仕方が濯か?と言えば大した事は出来まい。
それこそわが国は先の世界大戦に負けて以来、武力を持たない平和憲法の国もして建前上は復興し発展してきたもの。それでも世界に習い、国土防衛として専守防衛という陸海空の自衛隊軍事力を高めて来た。
世界の目では武力でもあるが、実際の指揮権は全くのシビリアンコントロール下に有り、国会〜総理大臣の下での出動命令に置かれるのが他の国々とは違う。
沖縄全体が国の防衛の前線基地化として位置してる限り、国は逆に全力を揚げて沖縄を防衛してその発展をも維持しなければならない。
それを新しい琉球処分とする見方を私は取らないが、沖縄の地理上の現状は変えられないのでアラユル地政学上にもドンナに足掻いても重要な拠点としての役割はこれからも変わらない。
最悪の想定では確かに沖縄が又もや戦場になる可能性云々がマコトしやかに叫ばれるが、それはウクライナの黒海方面のクリミア半島やその近辺が、隣国ロシア軍と親ロシア派武装民兵との軍事協力で強制併合された経緯を見れば、どうも似たような想定も考えられる。
現在の沖縄の民意はカナリ危うい、沖縄の平和論の空想の上に南西諸島全体が、包まれてるみたいだ。
でも巨大な人民を擁する中国の共産党独裁政権は、世界制覇を目指して膨張しだしてる現在、ヤッパリ砂上のら楼閣めいた沖縄の平和な世の中の空気を一変させるかも知れない。遅きに逸した場合にはモット大きな苦痛や忍従を又もや迫られかねない。
あの世界が注目した香港の民主化運動、どれ程に巨大なウネリだったのかは不明だが相当な一大勢力の賢明な判断だったかと思えたものの、結局は中共独裁者の習近平の思惑通りに共産党支配下に強制的に置かれてしまった。民主主義ナンテクソ喰らえ!って〜
コレカラはこうした共産主義の名の下の独裁政権が牛耳る国家に似たような国々が例えば中東の王権国家と揃って国民を支配下に置くか、それとも民主主義による国家運営が行われる世界の対立が共存の時代に入るのかも知れない。

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