
ヤハリ気温は限りなく初秋のような気分、次の木枯らしが吹き募らないと冬の季節は訪れないか。
夕べ、遅読が得意な自分にとっては最短の最近の読了スピード、凡そ複数の読者癖がお得意なのだが、この村上龍『69』集英社文庫は久し振りにスラスラッと読めた。
後書きには、作者の高校生〜高学年の日々をそれこそ抱腹絶倒の繰り返しで送ったストーリーが展開され、マサニ高校生に呼んで欲しい、と書いてあった。
勿論、誰が読んでもイイのだろうがしかし、ヤハリ老い先短いクマなんぞが読んで意味ある〜イヤ、何だろう?死ぬまでに読んで置くべき本なのか?は疑問が残るも〜まぁ、珍しく涙が出るホド面白かった!〜ツウのは嘘だが、最近忘れてたギャグ調ではない、おもしろブックのジャンルには違いなかった。
スプラスティックと間違ってた、
スラッップスティック!
ドタバタ劇と言うコメディがある、喜劇や笑劇てジャンルにそのドラマティックさを加味してドッタンばったん、話はドンドンと進む。微塵の言い訳や停滞も無く、丸であの鉄道線路の様に永遠な様に平行な進行形で、繰り返されるお笑い劇場。
掲出の写真下の、マル学同中核派幹部のある意味クソ真面目なヨナ体裁の内容よりもズッと軽妙洒脱な方向へ向いている。
最初の掲載誌が月刊だが季刊たかの女性向けファッショナブルな雑誌だとか。
マァ、生娘対象ではなく所謂〜大人の女性が読者層らしいからして、カワユイ盛りの男子高校生の心理描写が又人気を博したのか〜単に芥川賞作家の文章だから受け入れられたのか?
むかし、スタンバイミーと言う映画を観た。ナンカあんな少年の頃の日々を思い出させもしたが兎に角も、同じ九州でも最西端の長崎佐賀の高校生は又凄い偉かったンだなぁとも感心もした。
1969年、私は大学受験に失敗した春から1年浪人して人生初の帝都トーキョーに上京して、やっと入学した首都東京ど真ん中のH大に入学したのだった。その後の人生の変転を知る由もなかった。
珍しく瀬戸内海の沿岸地域にさえ雪が降り積もり、東海新幹線が走ってたが東京〜新大阪の駅間だけであった。
山下達郎のクリスマスイブさえまだ歌われてなかった。
春樹もイイけれども、龍も又無駄に楽しい。
Still Crazy after all these years〜

0