
9月14日、私の音楽のルーツでもある念願の布施明のコンサートに初めて行ってきました。
東京ドームの隣にある文京シビックホール。
約1800席ある会場は8部程度の入りかな〜2階席は残念ながらガラガラでした。

観客はほとんどの方が女性で、未だにこれだけのファンがいるのだと嬉しく感じました。
さてステージの幕が上がり、1曲目は「愛の賛歌」の英語バージョン。
あの独特のパワー溢れる歌声に、思わず最初から引き込まれてしまいます。

ステージのセットはジャズが流れる酒場の雰囲気でカウンター席が設けられ、ピアノとウッドベースをバックにそこのお店で歌う歌手という役を1人で演じながらジャズナンバーを何曲か披露するコーナーもありました。

中間部はヒット曲メドレー。
シクラメンのかほり、おもいで、めぐり逢い紡いで、霧の摩周湖、君は薔薇より美しいなど懐かしい曲が続きます。
特に「おもいで」は懐かしかったです〜初期の曲の中でも地味ながら味わい深いいい曲だと思います。「めぐり逢い紡いで」もよかった〜個人的には積み木の部屋もやって欲しかったですが。
それにしても今年で還暦を迎えるというのに昔ながらの歌唱力は衰えるどころかパワーアップしているのではないこと思うぐらいビンビン響きます。

聴衆もじっくり彼の歌を聴いていました。
派手に盛り上がったりはしませんが曲の合間のトークも軽妙で面白く、流石に数々のバラエティに出演しただけのことはあると思わせる貫禄と年輪を感じさせます。
24歳になるという息子さんの話なども面白おかしくしてくれました。
後半は今年BS韓国ドラマ『朱蒙 〜チュモン〜』の日本でのエンディングテーマ(吹き替え)となった「宙(そら)よ」など最近の曲を披露。
一言一言、語りかけるように、されど朗々と歌い上げる驚異的な声量と歌唱力に多くの女性ファンがうっとりと聴き惚れていました。

アンコールの前には花束やプレゼントを渡そうと女性ファンが20人ぐらいステージに押し寄せ、布施さんは一人ひとりに丁寧に握手をしながら受け取っていました。なかにはハンカチで汗を拭いてもらう女性も!
いや〜テレビで大御所歌手なんかのこういう光景は見たことがありますが、布施明のコンサートでお目にかかるとは!やはり歌謡曲の世界なのか!?
しかし彼の場合、歌謡曲といっても非常にジャンルは広く、歌唱法はカンツォーネを連想させるような本格的なものなので一概には言えませんが。。。
そしてアンコールは「マイ・ウェイ」を含めて3曲。
「マイ・ウェイ」を生で聴くことが出来て幸せでした〜

幕が下りて、いや〜じっくり曲を聴けるコンサートだったな〜と、席を立とうと思ったその時!
突然アップテンポの布施明の歌声が聴こえまた幕が上がるではありませんか〜!!!
ステージでは派手なアクションで「ハレルーヤ!」と歌う布施明の姿が!
なんだなんだこりゃ〜!!!???
1階席を見るとじっと黙って聴いていたご婦人方が立ちはしないが割れんばかりの手拍子で盛り上がっている〜
う〜む。そのまましっとりと終わったほうが良かったような気もしますが。。。
しかしながら、あっという間の約2時間。
実に余裕があるというか、まったく安心して聴いていられるコンサートで十分楽しめました〜

そして、今日、私は念願の自分の音楽のルーツを初体験し確信しました。
布施明、健在なり!!!


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