
1972年にリリースされた、陽水の2枚目のオリジナルアルバム。
いわずと知れた陽水の、いやフォークの名盤であります。
私が聴いたのは中1のころか、ラジオで「東へ西へ」がロングランのヒットになっていた気がします。
オープニングの不思議な音が、オーケストラの調弦の音だと知ったのはかなり後になってからです。
全編にわたるセンチメンタリズムは初期の陽水の真骨頂。
美しいメロディと陽水の哀愁を帯びた歌声に酔いしれました。
我々の世代はこの陽水が体に染み込んでしまい、後の陽水に戸惑いを憶えたものです。特に80年頃でしょうか。。。
全12曲すべて良いのですが、特に1曲目の「つめたい部屋の世界地図」を初めて聴いた時は衝撃的でした。
スケールの大きさと船から海を見渡す景色が見えるような曲で、目を瞑るとまさに飛び交うカモメが見えてくるようでした。。。
2曲目のイントロは一生懸命練習してマスターました。
3曲目は友達からストロークの弾き方を教えてもらいました。
4曲目は、まさに今日のような暑い感じがギターでよく表現されていると思いました。ヴォーカルもいい!
5曲目はこのアルバムの中で一息つける軽いポップな感じの曲ですが、しっかりフォークしています。
6曲目は夜のバスの寒々しい感じがメロディーに良く出ていると思いました。
なぜか、函館の夜のバス、秋・冬の寒々しさを思い出させられる曲です。
7はイントロのエレキギターが印象的な曲で、メロディもコード-進行もゾクゾクする感じ。やっぱ陽水の曲にはもともとロック、ポップ色が潜在していたと感じる曲でもあります。
その際たるものは「傘がない」なのでしょうか。。。
考えてみれば、ヴォーカルにしてもフォークというよりかはロックヴォーカルに近いですし。。。
8は夏まつりのなんともいえない寂しさがいいです。
夏は暑く楽しく、そしてなぜか寂しい。。。
9は淡々としたリズムと徐々に盛り上がっていくメロディとコード進行が印象的な曲。
10は初期の陽水ならではの曲かな。。。このイントロも練習しました。
11は私の大好きな曲。能古島がどこにあるのか、すぐに地図で探しました。
12サブタイトルから、すごく悲しい曲を連想していたら。。。
ものすごく静かで穏やかな曲とヴォーカルに驚かされた曲です。
極限の悲しみを超えてしまうと、こういう心境になるのかなと思いました。
収録曲です。
1. つめたい部屋の世界地図
2. あどけない君のしぐさ
3. 東へ西へ
4. かんかん照り
5. 白いカーネーション
6. 夜のバス
7. 神無月にかこまれて
8. 夏まつり
9. 紙飛行機
10. たいくつ
11. 能古島の片想い
12. 帰郷(危篤電報を受け取って

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