平成21年7月14日(火)
昼前に根室車石のある花咲岬へ到着した。
車石よりも映画のオープニングを飾るような荒波が見事だった。
そろそろ腹が減ってきた。
根室名物エスカロップを食するべく、居酒屋お母婆を覗いてみたが人の気配はない。
とりあえず空腹のまま本土最東端「納沙布岬」に急いだ。
目的の看板の前には誰もいない。
喜び勇んでF650GSの写真を撮った。
本土最東端と言っても、みやげ物屋が乱立し俗な感は否めない。
即座に数百m先の納沙布岬灯台へ移動した。
ここは貸し切りである。
徒歩で灯台の向こう側へ行ってみた。
難破船が独特の雰囲気を醸し出している。
妙にゆっくりしたくなりタンクバッグからカロリーメイトを取り出す。
一流のロケーションは粗食をゴージャスに変えてくれた。
自己満足が大切なのである。
ここで今日の宿の予約をする。
宿泊するのはとほ宿の「ひとつぶの麦」だ。
その後は一気に野付半島を目指した。
意外な都会である根室市街地で時間を費やしたが順調に北上を続けた。
右手に見えるオホーツク海が美しい。
海にも飽きた頃やっと野付半島に入った。
途中で見慣れたバイクとすれ違う。
私のと同じ青のエフロクだ。
かっこいいバイクは一目で見分けられる。
肝心のナラワラは途中のパーキングから見ることができた。
独特な風景である。
20年前に散策した思い出のあるトドワラはどんどん朽ち果ててその数を減らしていた。
20年の歳月は長い。
自分はこの20年何をし何をなしとげてきたのだろうか。
続いて開陽台へ向かった。
お約束の北19号で写真を撮っていると先ほどすれ違った青のエフロクが停まった。
しばらく話をする。
パニアケースがうらやましい。
<MY F650GS@北19号>
<MY F650GS@開陽台駐車場>
時計の針は5時になろうとしている。
とほ宿の「ひとつぶの麦」の夕食は7時から。6時にはチェックインして入浴したい。
最後の力を振り絞って摩周湖を目指す。
裏摩周は木々が景観を損ねている。
攻めるのは表からだ。
第一展望台は5時を過ぎているので駐車料金が無料だった。
霧がかかっていた湖面は、いつの間にかすうっとそのベールを脱ぎ、澄んだ青を大衆の面前に表した。
心底満足して6時前に「ひとつぶの麦」にたどり着いた。
「ひとつぶの麦」は1泊2食3,000円の激安とほ宿である。
無料の飲み会もある。
18人の宿泊客とともに楽しい夜は更けていった。
本日の走行距離456km、天気:晴
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