待ちに待った「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が先月から公開されている。
〜ネタバレだらけです!〜
冒頭からどこかで見たような館、これは!そしてこの娘は誰? あぁ、そう来たか…
で、さっそく涙腺崩壊。よく言われているようにハンカチでは間に合わないし、このご時世替えのマスクも必要かと。
その娘デイジーはアンの孫(声も同じ諸星すみれ)でヴァイオレットがCH郵便社を去ってから60年後という設定である。
60年の年月を行き来しながら話は進むが、ごちゃごちゃにならずにうまくまとめていると思う。
さて、TVシリーズで描写があったかどうかは記憶に無いが、ギルベルトは左利きである。そうでないと今回の話は成立しない。ワンカットだけの描写で伏線は張ってはある。もし右利きならホッジンズもディートフリートも「!」とはならないはずである。
ユリスとリュカのシーンは何回見てもダメ。涙を堪えられない。今までヴァイオレットが体験し学んできた事があちこちに散りばめられて、さらにそれをうまく回収している。
さて、60年後の世界では単車の路面気動車?がびわこ号のような連接路面電車に進化するなど当然ながら様々な物が近代化されている。重要なキーポイントである電話も然り。
博物館化されたCH郵便社では60年後のネリネが出て来るが、集合写真のシーンが一瞬であまりにも短く、3度目でようやくテイラーがどこにいるのか分かった。もう少しじっくり見せて欲しい所。円盤出たらポーズで見るしかないな(笑)
ギルベルトの生死については、TVシリーズの最終話のエンディング後、ヴァイオレットが訪ねた先の玄関でいつもの挨拶の途中、一瞬間をおいて笑顔になるシーンがあった。それで自分は生きていると確信していた。
物語の終盤はデイジーの語りが多く、その後のヴァイオレットは想像するしか無いが、ただエンディングの最後の最後できっちり見せてはくれている。
デイジーと話していた郵便局員であるが、自分は彼はヴァイオレットとギルベルトの息子だと思っている。年齢的な事と装飾品と仕草、ちらりと見える右手の腕時計から左利きでは?という事から…
上の画像は入場者プレゼントの短編小説の小冊子で、左は3種あった内の「If」右は追加された「ギルベルト・ブーゲンビリアと儚い夢」。後者はまぁおのろけみたいな感じで面白かったのは前者。なるほど今回大幅に株を上げたディートフリートならそうなる可能性もあるわな… どんな名前を付けたのだろう?
とにかく全編素晴らしい京アニクオリティを維持した美しい映像に魅了される。舞台挨拶で石立監督が「とても上映できる状態では無かった」と仰っていただけに、これを大画面で見る事ができるようになった事には関係者の皆様にただただ感謝するしかない。
過去に出て来た色々なキャラクターのその後も気になるので「さらにいくつもの ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見てみたいな…(笑)
〜おまけ〜
ネリネばあさんの寝言
zzz… リリアン?ち〜がうちがう わしゃネリネよぅね…zzz (cv:京田尚子)

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