カニ捕りの話がおろそかになってしまった。楽な、他人様(といっても役所だが..)のページの解説でいこう。
初めは、私自身初めてライセンスを取り、色々な人と会い話し、ウェブで調べ、アメリカにおける自然資源の保護の仕方、精神を知ったつもりになったので、日本はどうか、出来ぬだろうかという考察を、自分に起こった面白い体験を絡めながら綴ってみようと思った。だが次から次へと事件は起こる。やらねばならぬことが山積してしまった。カニのことはここで一気に流し、ひとまずシリーズを打ち切りたい。
ということで、
ワシントン州 Department of Fish & Wildlifeのページ。
写真説明 上から
1番目
左:ダンジネスクラブ(Dungeness Crab)
右:レッドクラブ(Red Rock Crab)
2番目
"clasping crab"、抱きしめ蟹? mating中か・・
3番目
はみ出る卵。腹肢から生えている毛に上手く絡まって落ちない。
4番目
molt
上:脱皮後のダンジネス
下:脱皮(抜け)殻
Shellfishの採取規則。最小サイズ、数量、漁期、その他、細かく決められている。地域によって多少異なり、これは筆者の至近のマリーナを包括する地域の規則。
ざっとカニのことだけ説明すると、漁期は9月5日まで。週のうち水曜から土曜まで。ダンジネスは、甲羅幅6.25インチ(約16センチ)*以上(それ以下は放流)、オス5匹まで(メスは全て放流)、ソフトシェル(脱皮間もなく柔い甲羅のもの)は全て放流、持帰ったカニは採取記録カードに記入のこと。
採取記録カードとは別に、
カニを捕獲し緑のタグを付けて放流し、その分布や移動状況などを掴むというプロジェクトもある。どちらも野生生物であり食料資源でもある公共の財産、生物の種の生態をより詳しく知り、保護することを目的としたものだ。このようなことは、日本では実施不可能なのだろうか。商業漁業用の決まりは別にある。これは一般人のスポーツ(リクレーショナル)・フィッシング(釣り、魚捕り)、クラッビング(カニ捕り)、クラミング(貝採り)の話である。アメリカ人は食べないであろうタコ、ナマコ、ウニにまで採取数量が定められ保護されている。
ソフトシェルかどうかの判定の仕方まで、ちゃんと別に1ページある。私はちょっと自信がない。元気でじたばた暴れるカニをあんな風に掴めるものだろうか・・
* 甲羅幅6.25インチ(約16センチ): クラブゲージというのがあり、これにあてれば直ぐに分かるが、昔は「ドル紙幣の長さ」と言ったものだ。ドル紙幣greenbackは金額に関係なくサイズは皆同じ。

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