日曜日の今日、妻をある資格試験の会場まで送って行き、待つ間の暇潰しに近くのK Martに入った。
そこで見つけたのがこれ。ペーパーバックで、なんと$2.99!日本と比べ読書人口が少ないせいか、アメリカの本は質・内容等で日本のものより割高感がある(特にペーパーバック)。だからこの値段は良心的、破格と言って良い。その割には300ページ以上もあり、妻を待つまでの間の暇潰しにはなろう、ということで買った。(支払いのレジの所には、何故かハリーポッターの第6巻(ハードカバー)も沢山並んでいた。出たばかりなんだろうか?)
まだ20ページも読んでいないが、終りの方をめくったら、版元The Chicken House編集者?のコメントがあった。ドイツ人が著者のこの作品が世界的に有名になったのは、イギリス在住のバイリンガルの11歳の少女が、ハリーポッターが世に出たいきさつに言及し、何故この彼女の大好きなドイツ作家の作品もイギリスで出版されないのかと、この出版社に手紙をしたためたことに始まる。それが2001年のこと。それから英訳されイギリス、そしてアメリカでヒット、その後は・・
amazon.co.jpで調べたら、日本語にも翻訳されていた。知らぬは私ばかりなり・・だったか。ネタバレがあるとつまらないのでレビューは読まないが、星の数だけ見るとなかなか好評のようだ。多作品Dragon Rider(竜の騎士)も、表紙が日本昔話を思い出させる。夢のある話、幾つになってもわくわく読める感性を失いたくないと思う。
安く良書(多分)を提供する姿勢に感嘆。$2.99はK Martのペーパーバック通常20% off後の値段ではなく、表紙にでかでかと赤いサークル内に印刷表示されたpublished price(正価)だ。昔の岩波文庫を思わせ、思わずエライ!と言いたくなる。
英語版
The Thief Lord -Cornelia Funke-
日本語版
どろぼうの神さま -コルネーリア フンケ-
表紙のイラストの違いが面白い。

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