面白かった!・・と、こどもの本を読んで大人が言うのもなんですが..。
すぐ泣いてしまうこども達、カメを飼う探偵、謎の金持ち・・。皆優しい。根から悪い人間はいないというのが、著者の信念か。
読んでいて、「
レ・ミゼラブル」を思い出した。最後の方の少し以外は超現実の物語ではないが、ストーリーの面白さにぐんぐん引き込まれ、一気に読み切ってしまう。(私は5日かかったけど..)友情と人間讃歌を謳ったものとして、中学又は小学高学年以上のお子さん、親御さんに是非お薦めしたい。買うと日本では高いので、まず図書館で探しましょう。
7/29追記
読後アマゾンのレビューなどを読み、英訳版と邦訳版で女の子の名前が違うのは何故だろうと思ったが、さっきふと思い当たった。腰に差した短剣?からの愛称だから、英語のホーネットのイタリア語原語が「ヴェスペ」なのだ!!と。
調べてみて出てきたのが
これ。伊)calabrone,
vespa = 英)wasp, yellow jacket = hornet(= 日)スズメバチ)。
当たっていそうな気がするのだけど、確信が持てない。イタリア語に詳しい方、最後の母音aはeに発音するとかってこと、ありませんか?(でも有名なスクーターのブランドはヴェス
パですよねぇ..。)
どろぼうの神さま コルネーリア フンケ (著)
「
レ・ミゼラブル」は、中学の時に
縮約版を読んで以来、酒を飲む歳になるまで一貫して好きな本のNo.1だった。人格形成にも大きな影響を及ぼしたと思っている。それを思い出したのもこの本を読んだから。何か運命の邂逅のようなものを感じた。行くか、コゼットを助けに、老骨に鞭打って。

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