何かここんとこ本ブログではNHKの番組を頻繁に紹介しているような気もしてきたけど(笑)、別にNHKから金をもらってるわけでもなく、それどころか(大きな声では言えないが)「○○料」も払ってない人間なので、単なる偶然です。はい。
ただ、来たる8月15日に放送されるこの番組は、なかなか面白そうだ。キャスターは今春に私も仕事でインタビューさせていただいた大御所(とても腰の低い、気さくな方でしたよ)。目下、一般からの意見はもとより「出演者」も募集しているんだとか。
(ちなみに私にこれを教えてくれた方は、アンケートに答えたところ、いきなし出演の依頼が来てしまったらしい)
「
日本の、これから『核(かく)』」(8月15日(土)予定 夜7時30分〜)
それにしても、風向きって短期間に変わるもんだね。
少し前まで、NHKに対する市民側からのバッシングといえば、例のETVでの番組改変に抗議する人たちからのものが最も先鋭的だったわけですよね。
ところが昨今の数ヶ月は、上記とはまるっきり逆方向の人たちがデモに押しかけたり意見広告を出したりという展開が主流になって、そうしたスタンスからのNHK批判本が本屋にならんだりするようになってるじゃないですか。しかも面白いのは「こうした我々の批判の声を大手メディアは黙殺している!」といった、少し前まで反対側の陣営の人たちがETV問題で言ってたのと同じことを言ってる(笑)。結局、「反対!」を声高に叫ぶ人間って、その自分が反対する相手に限りなく似ていく――というのを法則的になぞっていくんですよね。
加えてもう一つ、ここ2〜3年あれだけ不祥事で叩かれて、受信料不払いで経営的にも苦境に追い込まれたNHKが、去年の前半あたりにはゴールデンの視聴率で在京キー5局を追い抜いて「トップ」になったわけですよ。そもそも最近話題になってる番組だって「篤姫」だ「ハゲタカ」だって、みんなNHKばっかりじゃん。まあ、そうした潮目の変化にビビった民放がゴールデンでいきなりドキュメンタリーをやり始めては、すぐにコケて撤退基調にあるという実態(ていうか、もっと長い目でじっくり我慢すればいいのに)もあるわけなんだけど。
結局「いま」言われていることが、5年や10年どころか2〜3年後にもどれだけあてにならなくなってるか――ってことなんだよな。
ちなみに上記「日本の、これから」は8月15日放送。総選挙は8月30日だ。目下私が関わっている「メディフェス」は9月下旬の開催だけど、それをやってる頃にはいったい我々はどんな話をしていることだろう?

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