この二日間、昼間に強い風が吹いたおかげで、東京都内の桜はそろそろ見納めの様相。写真の桜は自宅の近所で、ちょうど満開だった先週末に撮影したもの。
私の住む中野区のこのあたりは、かつて「桃園(ももぞの)」という地名で呼ばれた地域だが、桃だけでなく桜の木も結構多い。駅へと向かう道の脇にも、下の写真のような見事な桜並木があって、この時期には通りかかるたびに和ませてくれる。
こんな感じで周りに桜が溢れかえっているせいか、このあたりに住む人たちは特に「花見」というのはあんまりやらないようだ。私もどちらかといえば普段のように道を歩きながら「ああ今年もいい具合に咲いたな」と楽しんでいたいほうである。とはいえ、いざ散ってしまうとさすがに惜しくなるもので、こうやって写真に収めた姿を記録しておきたくなったりもする。
桜とともに日本の象徴に数え上げられるのが富士。昨日の朝、横浜に行く途中に乗った「湘南新宿ライン」の車中からも遠めに山頂が見渡せたが、先月の末に静岡の実家へ帰省した際にも、ちょうどいい具合に雪をかぶった姿を、帰路の新幹線の車窓から拝むことができた(上の写真)。去年の年末に麓を通りかかった時には全然雪がなく、この冬はずっとこのままの状態で終わってしまうんだろうかと案じていたので、何だか少しホッとする
もう少し暖かくなると大気中に靄がかかって、麓の富士市あたりからでも富士山の全景をこんなふうに拝める日は次の冬が来るまで滅多になくなる。そう思ったら、こちらも俄かに記録しておきたくなり、慌ててでデジカメをポケットから取り出した次第。
ついでに、関係ないけど昨日の夕方から都内の某所にて有志を集めて開催された、名残の花見の席でのヒトコマ↓。しかし花見というより難民キャンプという感じだなこれは。もっとも、見た目はしょぼいものの、真ん中にいるギターのお兄さんによる即興演奏もあって、この一帯に陣取った花見客の中では一盛り上がっていた。というか、他の花見客は「決して目を合わせてはいけない!」と判断したのか、懸命にこちらのほうは見ないようにしていたような(笑)。

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