先週温泉まで行った際に、脱衣場のメーターで久々に体重を量ってみた。私は自宅に体重計を置いてないので(買えばいいだけの話なんだが)こういう時ぐらいしか自分の目方を知る機会がない。結果は――68kg。う〜む……。
私の身長は175cmだから、体重が68kgでも特に太りすぎというわけではない。ただし、成長が一段落した高校時代の終わり頃からは、体重のほうも概ね60〜62sというあたりで昨年までずっと来ていたのである。仕事が立て込んだり体調を崩したりした場合には50s台まで落ち込むことも珍しくなく、友人知人からは会うたびに「ちょっと痩せすぎなんじゃない?」「ちゃんと食ってるの?」などという心配をされるほうだったのだ。
それがどうしたことか、ここにきて6〜8sも増量し、下手すると「70s」という未知の領域にまで届きかねない状況になっているというのだから、はっきり言ってただごとではない。事実、最近では逆に「ちょっと太った?」「何か丸くなったねえ」などと言われることが多くなっているし、たまにスーツ(10年以上前のサラリーマン時代から着ているもの)を着ると、おそろしいことにズボンのウエストがきつく感じられたりするのである。うわああああ、なんと言うことだ!(汗)
……といっても理由の一つははっきりしていて、ようするにこの1年ほど、打ち合わせだ会合だとか称して飲み食いする機会が増えたのである。特に「共謀罪」の場合は何かと言っちゃ(それこそ共謀罪に直接関係のない、例えば「メンバーの某と某がケンカをおっぱじめて収拾がつかなくなったから対応策を練ろう」とかいうケースも含めて)居酒屋に群れ集まっては、暴力的な勢いでバカスカ食いまくる約1名につられて結構こっちまで食べてしまうということが再三にわたって繰り返されてきただけに、あれで太らないほうがおかしいのだ――と思うのだが、約1名のバカ食い人間は何故か一向に太る気配がない。なぜだ(怒)。
もっとも、私にしても20代の頃は日常的にも今以上に食べていたのに、体重には全然変化がなかったのである。特に大学を出て最初に入った広告業界誌の会社では、超ワンマンのヤクザみたいな社長から毎晩ほとんど無理やり(原稿の締切が迫っていようが何だろうが)赤提灯まで連れて行かれ、普通の人なら3時間ぐらいかけて飲み食いするような分量を30分以内で無理やり詰め込まされる(何しろ一ヶ所に30分以上じっとしていられない性格の人だった)という毎日を送っていたのだ。にも拘らず、当時の私の体重は増えるどころかむしろ減る傾向にあり(ストレスが半端じゃなかったからなあ、あの会社での毎日は)、社長をして「俺はお前にあれだけ飲ませたり食わせたりしたのに、全然太らないんだから……もう疲れた!」などとボヤかせたほどだ。
そんな私が、なぜかここにきてまさかの「肥満」傾向に悩まされているのである。まあ、どんな人間でも40代ともなれば身体の代謝機能が衰えてくるんだろうし、だとすればやはりこれは「中年太り」というやつなんだろうか……。
ジョギングや腹筋運動は日常的にやっているせいか幸い下腹が出たりはしていないが、一方で脇腹のあたりが以前に比べるとちょっとダブついてるなあという感じだ。この間フットサルをやった時には、さすがにハードな全身運動だったせいか幾分引き締まったが、あれで怪我をしてしばらく運動を控えているうちにまた元に戻っちゃった感じだ。やれやれ、こうなったら水泳でも始めるか、それともまたマラソンにでも出るか……などと思案しつつ、近所のドラッグストアのレジ横にある「メタボリック云々」の薬剤のポップが妙に気になり始めた今日この頃。

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