本屋で偶然見つけた途端、「
出た―――――――――――――――――――っ!!」と思わず心の中で叫んでしまった。
『将軍様の鉄道―北朝鮮鉄道事情―』
まだ中身はしっかり読んでないので何とも言えないが、あの宮脇俊三ですら生前にとうとう乗ることのなかった、まさに「近くて遠い鉄道」の最右翼(あ、違うか。最左翼か)の現状を伝える一冊。パラパラめくりながらも「白頭山青年線」とか「三池淵線」、「地下鉄革新線」とか「主体号電車」とかっていったいどんなんだろう? と思わず「ぐふぐふぐふ」とヨダレが出てきちゃいそう(笑)。
私は北朝鮮って行ったことがないというのかあるというのか。以前にソウル発板門店行きの日帰りツアーに参加した際、軍事分界線の上に立てられた軍事休戦委員会本会議場の見学中、テーブルをまたいで室内を横断するコード(「それが南北の境目です」とツアーガイドさんに言われた)をまたいで北側に入った程度の来訪歴しかない。できたら中国側から陸路で入り、今度は北側から再び板門店に入ってみたいなと当時から思っているのだけど、未だに果たせぬままだ。
いつの日か福岡か下関から船で釜山に渡り、そこから陸路でそのまま平壌とかにも立ち寄りつつユーラシアを西へ西へと行く旅ができないかな……と願っている。板門店を訪ねた時には「まあ、そのうちできるだろう」とタカをくくっていたけれども、あれから私もそれなりに齢をとった。実現できそうな気配があるなら、できたら早めにしてね。

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