去年の今頃にも
こういうことを書いたわけだが、実は今年も昨日まで同じ状況に遭遇していた。なかなか硬派な内容のドキュメンタリーを合計16本も見ては感想をまとめるという作業を行っていたのだ。
なんでそんなことをやってるのかというと、ようするに年1回行われている、ある「賞」の審査を仰せつかっているのだ。昨年初めて頼まれ、てっきり「まあ1回限りだろう」と思っていたところ、今年もお話をいただいたのだ。光栄なことだし、実際に参加作のレベルも高い賞であるため、見ること自体は凄く楽しいのだが、それにしても16本は多い(汗)。
全作品を収録したDVD16本が拙宅に送られてきたのが確か今月の14日。各審査員が集まって合評を行う「審査会」が来月の7日だから、あいだに3週間の余裕がある。
で、それだけあったら16本見るのもそんなに大変じゃないだろうと思われることだろうが、しかし先々週の私は数本一度に重なった締め切りに忙殺され、なおかつ来週の私はまる1週間北海道に行っているはずなのである(汗)。
そんなわけで実質的には先週の7日間で全部を見るしかなかったのだが、そういう時にまた校了だ青焼きだ打ち合わせだ何だが折り重なってくる。結局まる一日を作品視聴にあてられたのは水曜日のみ。しかもその日だけで一気に5本を見たら、次の日は朝からヘトヘトになった(苦笑)。
何しろどの作品も「餓死事件」だ「冤罪事件」だ「臓器移植」だ「新生児遺棄問題」だ「難病の子供が亡くなるまでのドキュメンタリー」だ「歴史教科書問題」だのといった、やったらヘヴィーな内容ばかりなのだ。移植用の臓器がドナーから摘出されるシーンとか、臨終の瞬間の我が子をお母さんが抱きしめて泣き叫ぶ場面とか、集団自決で自分の母親を殴り殺した体験を語るお爺さんの話とかを立て続けに見せられたら、それはくたびれますよ。しかも審査委員という立場上、そうした16作品すべてに対しての講評を行わなければならない。
ちなみに都内で「審査会」が行われる7日は「洞爺湖G8サミット」の真っ只中なのである。したがって間もなく札幌へ行く予定の私は、7日にいったん東京へ戻った後、再び北海道までトンボ返りすることになりそうです。俺は生き延びることができるか? ではでは。

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