休日を挟んで22・24日と連続で区役所の福祉事務所へ。生活保護の申請相談のためである。
今度出す共著で
西村さんが申請のやり方などについて詳しく書いていたことでもあり、そちらも参考にしつつ実際に自分でも行ってみることにしたのだ。
生活保護申請というと、先日も書いた通り最近
こういうケースが他の地区で表面化してしまっている。そんなこともあって正直「大丈夫かなあ」との思いもあり、上記の記事にも「逮捕されても構わないという人は連絡のうえ撮影しに来てくれ」などと書いたりしたところが「私でよければ撮影に行きますよ」との申し出もいただいたりもしたわけなんだけど(苦笑)。
ただまあ、何も初めからいきなりカメラ帯同で押しかけるっていうのもわざわざ喧嘩をふっかけるようで気が引けるところだ。そして何より、ここでの目的は何はともあれ無事に申請〜支給へと漕ぎつけることにある。他の方からの「バカな真似はやめろ! くれぐれも真面目に下手に出て、ちゃんと獲得するように!」とのアドバイスもあったことだし、最終的には大人しく一人で窓口へ。
時節柄、福祉事務所は同様の申請をしに来る人たちで混みあっていた。受付脇に4つほどある相談ブースは常に満室状態で、2日とも待合室で1時間ほど待たされた。やっと順番が回ってきて通されたブースの中で、相談員の方に事情を説明。先方からは申請に必要な事務手続きについての説明を受ける。
ちなみに2日に分けて通ったのは、最初の相談の際、申請にあたってアパートの契約書やら家賃・水光熱費の領収書などの提出が必要だと言われ、改めて出直したからだ。ただし、最近よく言われる「申請用紙すら渡さず門前払い」のようなことはなく、いざやってみたら案外すんなりと(?)申請書の提出までたどりつくことができたのであった。もっとも、これから年末年始を挟んであれやこれやの手続きは要るようだが。
もとより、申請する人によって当然抱える事情には差があるだけに、一概に誰でもこういう具合にスムースに行くとは限らないらしい。実際、私が入った隣りのブースでは相談しに来た初老らしき男性が興奮状態に陥ったあげく大声で喚き出して(汗)、女性の相談員が「お願いですから聞いてください!」と懸命に諭していた。
それはもう場所的にはもちろん明るい雰囲気とは言いがたい。左右奥行きとも2mもなさそうな狭くて殺風景なブースの中、1対1で向き合った相談員に自分の厳しい生活状況を語るのは、当然だが決して気分の良いものではなかった。終わった後に事務所を出て、すっかり暮れなずんだクリスマスイブの賑やかな街角に足を踏み入れた時には、さすがに幾らか複雑な気分を覚えたものだ。
それにしても、まさかよりによってクリスマスに生活保護相談に行くことになろうとは、去年の今頃には予想だにしなかったなあ(泣)。
そういえば今年は春に初めて鬱病で心療内科へと受診しに行ったのも自分の誕生日のことだった。まったく、2009年は個人的に最悪の年になっちゃったなと思う。とはいえ目下が最悪の“底”なのか、それとも来年以降さらに谷底に転げ落ちていくことになるのか分かりませんが……なんて書くとまた電話やメールで「いいかげんにしろ」とか怒られそうなんで、とりあえずこの辺で。ともあれ2009年のクリスマスを岩本はそんなふうに過ごしていた次第。

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