劇団東風
Vol.44
第34回公演
「おやすまなさい」



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演出のあいさつ  パンフのごあいさつ


笑うしかない/こともない


 プロレスを見続けて26年目になる。
 プロレスは見続けることに意味を持つジャンルで簡単にいうと「終わりのないドラマ」なんである。
 しかし、最近「これ最終回じゃん」と思える悲しいことが起きたのはプロレスに興味のない方でもご存じのことだろう。
 さようなら、三沢光晴。
 このことを書こうとすると芝居のご挨拶でもなんでもなくなるので涙をこらえて先を急ぐことにする。
 結局、三沢光晴は全てのバットエンドを自ら引き受けて去っていった。何年か前に女性のプロレスラーが同じようにリングで力尽きた時、様々な問題提起がなされる中「そういう覚悟はある」と唯一人、言い放ったのが三沢光晴だ。その覚悟についてプロレスファンの俺達はどれくらいのことを考えたのか。考えなかったのか。

 本当にそれでよかったんですかね?三沢さん。

 これからコントをやるというのにハゲづら被って(その必要はない頭なのに)鼻の穴を黒く塗って(塗ってない。後、実はハゲづらも被っていない)スタンバイしているというのに、何をブルースを心に
響かせているかという話であるが、こう、なんだろ。俺はコントをやろうとするとなぜか憂鬱な状況に遭遇して、これはなんかの防衛本能でも働いているのかと精神分析してしまう。そして考えてみれ
ば、俺がやっている芝居は大体、そういうもんだ。笑うしかないことで終わりたいのにそうは終わらないという。だから今日みたいなコントをやるのって大事だったりする。本当は東風が今、コントやる理由って別にあるんだけど、お客さんには関係のないことなんで。でもまあコントって大変だ。コントって人じゃなくて構造だから。技術的にも体力的にも普段の芝居より負担が凄い。まだ芸達者じゃないんで俺ら。必死にやるしかないんだよな。必死のコント。面白いのかそれ。いや面白くなくもない。世界は大部分が必死のコント
だから。それでもコントやったって死にはしない。オッケー大丈夫。
降ってきた石油缶の当たりどころがよっぽど悪くない限りは。

 今日は本当に本当にありがとうございます。短い時間を楽しんでください。ではでは。


劇団東風 前田 慶

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