とうとう今年もこのときがやってまいりました。ヴォッカ訓練です!!
それに今年は
あとがない!
そう、まさに
背水の陣!
今年しくじるとダメダメ烙印を押されます。
昨年のあまりの惨敗にかなり緊張感のある訓練となりました。
スタート前の緊張の一瞬
その緊張感を象徴するような厳しい表情の
ぺぺ
監査役の見守る中、大会は開催されました。高らかにピストルは放たれず、全車一斉のスタート!!では無くばらばらに。
ルートはおなじみ朝明から松尾尾根から釈迦ヶ岳、国見岳、御在所岳、武平峠、鎌ヶ岳。書くと短いんだよね。
一秒でも稼ごうと先頭でこっそりスタートした私。今年もふがいない結果では、何とか完走せねば洒落にならない。いいかげん会を首になるのではないかとおそれつつ、こそこそトレーニングを積み、何とかばてず竜ヶ岳(松尾尾根と同標高差)は登れるようになり、去年よりはつらくないだろうと自分を励ましておりました。今回の下馬評一番人気のS水氏に先頭を譲り、後ろからいろいろ邪魔をしようかと思ったらあっという間に見えなくなってしまった。おいおい下馬評どうりかと思いつつ自分の世界に逃避しているとだんだんS水君が近づいてきたぞ!よし!後ろから話しかけて体力を奪おう!姑息な作戦が効いてきたのか、S水君突破!訓練中に思い描いていたトップで歩き先行逃げ切りという
妄想が現実になり俄然張り切る。いやいや余分なことを考えずにとにかく自分の中に入る。なんと釈迦まで休まず頑張り、分岐で休んでいると、やばいS水君と送れて出たはずの井土さんが早くも追いつきました。ああ、妄想が早くも破綻!!休むまもなく追いかけて、もういちど先行逃げ切り体制になり、もう下手に休むと又追いつかれる症候群にかかリ、休憩を最低限にしてとにかく急ぐ。それからはあまり登りが無いので好調に行くものの、やはりネックは
国見岳。これはだましの山頂まで頑張ったものの本当の山頂までは届かず、両足がつる寸前になってきたので休憩をしていると、
またでた井土氏。おかしい、あんなに下りで痛がってたのに!!おかしい!!
また妄想が!!。「私が1位じゃ洒落にならんぞ」と置き土産とともに消えていく井土さん。いよいよ妄想が本格的に破綻しだしたので、やけ気味にハイペースで登る。なかなか追いつけないもののくだりになるとチャンス到来!しかしこれだけ下りで足が痛いのにドンだけのぼりが早いのか。これはもう下りで離すしかないと、後先考えずに下りを飛ばすしかなく、武平峠まで下るまでは全開で頑張る。それからずっと3メーター後ろに井土さんがいる症候群にかかり、見えない敵と戦うゲリラ戦の恐怖を疑似体験できました。ジミヘンの曲が聞こえてくるぜ!!結局武平で2分休んだだけで鎌へ突入。この地獄も40分登れば終わると思い、気を入れればすぐかなと思ったのもつかの間、足よりも内臓のほうが先に来ました。少しふんばると気持ち悪くなるので、ゆっくりめに行くがそれでも気持ち悪くなり何度か休む。いよいよ回復しなくなってきたので、何も考えずとにかく休まないようにしないとまた、追いつかれてしまう。おお、見覚えのある鎖場が、いや、鎖場は確かもうひとつあったような??まるで頂上のような話声が??いや、幻聴だ、冥界からの悪魔の誘いだ、と、思考を遮断するよう勤めるも、つい考えてしまう。そして頂上へ。
1時50分ちょっきし。即座に座り込み、野垂れ死にしていると・・・やはり、幻ではなく、やっぱりすぐ後ろにいた井土さんが登場。わずか2分か3分後。あの武平への下りでかなり時間がかかったと思われるのにこののぼりの早さ!!脅威!!しかもスタート遅れているので、実質一位は井土さんですね。まいりました。
その次に登場 S水君。なんとザック界のロールスロイスが故障!!さすがロールス!残念
次 姉御 規定20kg背負っているのになぜか井土さんにいじめらる。しかもうれしそう!
その次 久保さん武藤さん ゲンナリしていた久保さんに対して、さわやかな笑顔の武藤さんがとても青空に似合っていた!ジャージだったらもっと似合っていた!
そして 蔵もっちゃん! やはり派手な到着の刹那に一言!「おもしろくねー!」なんだかかっくいい!
そしてなんと言ってもすごいのがヒマラヤ遠征帰りなのに参加!!とみんなが驚愕したいた千さんは武平まできていた!!
そして最後はw曽我さんと監査役と合流し、恒例の世間の食品疑惑とは縁の無い高級料亭「大将」にて、しっかり油補給しました。
今回はたくさんの方が、それぞれの事情を持ちながらも全力を出せたと思います。もちろんまだ力不足ですが来年こそはと思えた事が最大の成果と思います。
それから、ひとり金華山でボッカ訓練の時間の間登り下りを繰り返していた岩森さんの報告を是非聞きたいです。ボッカ訓練よりつらいだろ!と、おもいます。
それでは、引き続き、筋肉痛をお楽しみください。長げ!!
<以下、補足 By G>
↑興奮気味で、わけが分からんので、詳細補足します。
★ルール:ボッカ訓練は、朝明渓谷から松尾尾根を上がったあと、釈迦が岳から鎌が岳まで縦走するというもので、これを男性30kg、女性20kgの荷を背負うと、「公式エントリー」と認められる。 また、7時に出発して、3時の段階で武平峠に到達していないと、先へは進めないことになっているので完走とは認められない。
また、この日に参加できなかった者は、各自別日程で同じコースを歩かなければならない。
「配水の陣」とか書いてあるのは、昨年は公式エントリーでの完走者が0名だったことから、怒った人がいたことによる。
★本年の記録
倉田 30kg
完走。6時間50分。優勝です。おめでとう。幹事ご苦労様。
井土 30kg
完走。6時間53分。最後尾スタートから全員抜いて、国見で暫定
トップに立つが、下りが遅すぎてすぐ抜かれる。そのまま2位。
清水 30kg
武平峠の手前で、まさかのザック崩壊→涙のリタイヤ。そこで砂
を捨てて空荷で鎌まで行く(参考タイム7時間10分)。近々再挑戦か?
下原 20kg
完走。7時間21分。余裕の完走。この人に20kgは軽すぎるか?
余裕のあまり、初参加の新人にルートに関するウソの情報を教えるなど
問題行動が目立った。
蔵元 30kg
完走。7時間40分。「今年の俺は違います」の言葉どおり完走し
たが、最後のほうは人格が崩壊しかけていたような・・・。
千田 30kg
やはり3ヶ月の遠征の疲労はぬけていなかったか。 武平でリタ
イア。遠くからの参加でお疲れ様です。
武藤 非公式
鎌に着いたときの表情は余裕そのもの。 もうちょっと背負えるだ
ろう! 来年に期待
久保 非公式
山登り全く素人の新人さんに、このコースはきつかったか?23kg
でスタートしたが、30分で砂を捨てる。そのまま鎌まで完走。
まあ、良い経験になったことだろう。
曽我W 非公式
国見の頂上から、朝明に取って返して、車を2台を回送していた
だきました。ありがとうございます。
ペペ 非公式
同じく、ありがとうございました。