2週間ぶりの休み。連日深夜帰宅でかなり疲労が溜まっていたが、登りに行くのも疲労回復と決めて出動。
鳳来もそろそろ梅雨入りシーズンで小動物の活動も活発。岩場に着く前に3回も蛇に出くわした。
天気予報は午後から雨だったが、こちらは課題も終ってまったりクライミング気分だったのであまり気にせず登る。
神チャンは2回目のトライで「アフター ザ レイン」をRP。安定した登り。
オイラはどうするかかなり迷ったが、ハイカラ奥にある「トゥールダルジャン(12c)」をやることに。
短いが下部は細かく上部はルーフに近いハング、と変化に富んだルート。オイラは下部はこなせたが、上部のムーブが分からず…。
神チャンもトライ。
お互い2回ずつこなしたが、オイラは結局上部のムーブが分からず無理やり上まで抜ける。神チャンは下部のムーブが繋がらないようであったが上繋げて抜ける。
面白いルートではあるが、短い分かなりワンムーブにパワーを要求された。
久々に一緒に登ったI君は「バーニス」隣の13cのルートにトライ。かなり細かくて苦労しているようだった。
4時過ぎに岩場を降りる。半分気分転換で登り行ったようなものだが十分楽しめた。
ちなみに嫁さんに聞いたら「ラ トゥール ダルジャン」とは「金の塔」という意味らしい。なるほど…下から見上げると小さいながらも確かに塔みたいには見える。
まあ…「金の塔」になるか「地獄の塔」になるかはこれからの登り次第ではあるが…。
追記 by KAMBA
100岩場でトゥールダルジャンはエリア概念図に示されているのみで初登者の記載も無い不遇なルート。私もこんなルートがあったのを知りませんでした。鬼石の他の岩に比べると確かに見映えもしませんが、ムーブは面白くて★★も納得です。あ、それからトゥールダルジャンの意味は、金ではなく「銀の塔」のようです。
余談 by KAMBA
トゥールダルジャンで検索すると同名のフランス料理店がたくさんヒットしました。1852年創業、ミシュランの三ツ星レストランで鴨料理が名物。と、ここまで調べてもしかしてと私の部屋の本棚をあさると、見つかりました。辻静雄、辻調理専門学校の創始者にして「フランス最優秀料理人賞」をフランス政府から受賞、のお気に入りレストランの一つがこのトゥールダルジャンだったのです。ちょっとした偶然を感じました。(参考:「辻静雄コレクション3」ちくま文庫、あと辻静雄をモデルにした「美味礼賛」は面白さ★★★です。興味があれば是非)
初登者はどういう経緯でトゥールダルジャンと命名したのでしょうか?
Taroさんのいうとおり「塔」のように見えたからなのか、それとも
@ この店に食べに行ったことがあったから
A ルートが完成したら食べに行くことにしていたから
B 食べに行きたいという願望があったから
C ハングした岩の形状から鴨を連想したから
等々、想像がふくらみました。
真相をご存知の方がいましたら是非教えて下さい。