私、しもさん、田辺さん、大矢野さん、曽我夫妻の6人で藤内小屋の「復旧支援」に行ってきました。
まず被害状況ですが、相当にひどいです。
見取り図です。
新館は、二つにぱっくり割れて、北側が少し移動して、一部本館の台所にめり込んでます。本館は元の位置にありますが、一部傾いています。中は泥だらけ。ひどい所は30cmぐらい泥が積もっています。台所は完全につぶされました。
一服亭は、90度回転して、石垣の下まで落ちて建っています。別館は大きく斜めに傾いて、入ることも出来ない情況。小屋の前と北側は土石流の舌端になっていて、泥と巨大なボルダーと巨木が混ぜこぜになって山を築いています。
噂には聞いてましたが、目を覆う惨状です。

二つに割れた新館

上流から見た全体像。一服亭のあった場所には巨大なボルダーが積もってる。
今日は本当に大勢の人が手伝いにきていました。ざっと数えただけで60人はいたので、多分最大で70〜80人来てたのではないでしょうか?
道具類は、チェーンソウ数台とチェーンブロック、一輪車数台、シャベル10本ぐらい、ツルハシ、くわ、2mぐらいのバール数本、のこぎり数本。
仕事内容は、
・ 小屋前の土石流を何とかする。
・ 小屋への道造り およびそれに伴う土嚢造り
・ 小屋の中の片付け、とびらや畳の運び出し、泥の運び出し
・ 食器や道具類を泥から掘り出し、洗う
・ 80人分(?)のぜんざい炊き出し
・ その他たくさん

大きな岩もほじくり出して人力で転がします。
写真はないけど最大の物件は1トン級(?)
数名で1時間以上かかりました。

泥に埋もれた巨木をほじくりだすが、根元が完全に岩の下なのでびくともしない。
この木の撤去が土石流片付けのキーになるので、絶対譲れません。
長い時間と工夫と多大な人力を求められました。

小屋の中から、どんどんいろんなものが掘り出される。
奥の机ではチェーンソウを研ぐ。

河原で炊き出しも重要な仕事です。

危険人物(?)もぜんざいを戴いてにっこり。 美味かったです。
15:30まで働いて、みんなへとへとに。
でも最後にご主人の正巳さんのご挨拶を聞いて、みんな「来て良かった」と心から思ったのでした。
小屋前の土石流の除去は、信じられないぐらい進みました。
自然の強大な力にも驚かされましたが、「人力」も侮れません。すごいです。
作業は明日も続きます。

帰路の北谷で、巨大な流木の山。どうやってこんなものが出来るのか?

日向小屋は、今は手がつけられない状態。
入り口の土間の部分は、完全な底抜けの状態です。