奥様の特別許可が出たので前回撮れなかった星の軌跡撮影+落し物探しで2週連続の笠へ。
2週連続で北アへ入るなんぞ学生時代以来か?
20日
天候は良さそうだがこの時期既に小屋は閉まっており、登山口から稜線まで一箇所も水場がない…。というわけで2日分の水を担ぎ上げることになり、撮影機材、テント、シェラフ、酒、食料その他諸々でザックはあっという間に30キロを越す。
8時ごろに新穂高を出発して昼前に杓子平に到着。
少しガスってきたので本日の撮影は諦めて笠へ落し物を拾いに空荷で出かける。
しかし…しばらく登っていてどうも体調がおかしい…激しい動悸と息切れがして苦しくて堪らない。荷物をそのまま背負っていればバテかもしれないが、空荷である以上あり得ない。何とか抜戸山頂まで辿り着くも体が半分痙攣を起こしているような感じ。ここから笠までわずか30分ほどだが、このまま行ったら途中で倒れる危険を感じたので探し物の回収は諦める。下りは空荷にもかかわらず眩暈と疲労で足元がフラフラで非常にヤバかった。
取り合えずテントに転がりこんで1時間ほど休むとかなり楽になったので夜の撮影に備える。夜間の撮影はガスが出たりして少々やっかいだったが、何とか星空が出てくれたので月が出てしまう夜11時になる前のワンチャンスに賭け、長時間露光シャッターを切る。(露光防止の為、この間一切ヘッドランプが使えないのが大変だった)。
案の定、念のため2回目のシャッターを切ろうと思い外に出た時は東の空に煌々と月明かりが出ていた。
21日
体調は回復していたので朝の撮影を済ませ朝食を取る。時間があれば再び落し物を探しに行きたかったがこの日は午後6時半までに帰らなければならなかったので諦め、抜戸直下辺りまで杓子平を撮影して昼前にダッシュで笠新道を下る。紅葉は1200〜1400メートル辺りが最盛期だった。
3時過ぎに新穂高着。ダッシュで温泉に入り、ダッシュで帰名。名古屋に着いたのは6時半ちょい過ぎで何とかセーフ…。
しかし…やはり疲れが溜まっていたのか、それとも昔拾ったヤバい病気が発病したのかこの晩から激しい頭痛と38度の熱で2日間ほど寝込む羽目に…。
ヤマでは自衛本能が働いて症状が出ることはなかったが、やはり下界に下りてからは顕著だった…。
ともかく、幾等連続山行といってもこのオイラがこんな無雪期の山行でダウンするとは…かなりショック…。気が付かないうちに余程仕事の疲労が溜まっていたのか、それとも単に体調が悪かったのか…(まあ、よく思い出してみたら思い当たらん節がないことはなかったケド(爆))