恒例の笠方面への撮影山行へ。
朝8時過ぎに新穂高を出発。途中、左股林道途中のデブリポイントには(例年ワサビ平まで2箇所、デブリが林道を塞いでいる)いつもより大きなデブリが道を塞いでいた。
更にいつもはデブリが出ていないワサビ平小屋手前の沢にも巨大な流木と共にデブリが道を埋め尽くしており、今年の残雪の多さを物語る。
そろそろ双六小屋の方々が小屋開け準備に車両を乗り入れる時期が近づいているが、この様子ではベンツのウニモグでもなければ入れないだろう…。除雪が間に合うのか気になる…。
ともかくやっかいなデブリを超えて秩父沢に入る。二号堰堤前の沢のデブリは特に巨大でこの場所だけなら厳冬期の雪の量と変わらない。調度、去年のこの時期、Naoto君とこの秩父沢を詰めたが、明らかにその時期より残雪が多い。
ひたすら沢を詰めるが大ノマ乗越手前辺りでかなりしんどくなってきた。普段、あまりトレーニングしなくても体力は維持出来るタイプだが、流石に3ヶ月ぶりに30キロの重装備で雪の中を丸1日歩くのは体に堪える。
バテバテで乗越出たが、大休止を取ると少し回復し午後3時ごろ大ノマ岳に到着。
去年と同じ展望の効く稜線で幕営し、撮影準備を整えると持ってきた缶ビールとドライシガーで至福の一時。
夕方の撮影を済ませると食事を取り、夜間撮影の準備に入る。
23日
殆ど徹夜で夜間撮影に取り組んだが、生憎地平線付近に雲がかかっており今回も成功しなかった。これで裏穂高の夜間撮影は8度目位になるがなかなか上手くいかずかなり落ち込み気味…。
朝焼けも雲がかかり、これまたあまり良い条件に恵まれなかった。天気は今日の夕方から崩れそうなので2泊ふするのは諦めて抜戸まで往復することにする。
撮影機材と小物だけザックに詰めると残雪の秩父平を進む。目の前には秩父岩が迫り、無雪期には見られない迫力。秩父平の小カールを登り詰め、更に30分ほど斜面を進むとようやく笠ヶ岳が見える。
東尾根とのJP付近で撮影するが、既に天気が下り坂なのか雲が厚くなってきた。これ以上待っても無駄なので往路を引き返す。テントを撤収するとあとは一気に下山。午後2時過ぎには駐車場に戻った。
帰り際に栃尾で笠の小屋のご主人に挨拶すると日が暮れる頃には名古屋に戻ることが出来た。
久々に重装備での撮影山行だったが、体力は落ちていないもののやはりキツかった。まあ、又毎月のように通えばすぐに楽にはなるだろうが…。それより課題の春の作品があまり撮れなかったので益々プレッシャーがかかる。何とか来月はものにしないと…幾等今年は雪が多いといっても残雪の時期が終ってしまうな〜。