もうすぐ7月というのに、まだ暑い名張でがんばります。今日は結構ハードに登って、しかも最後には最高に面白いおまけまで付いて、楽しい一日でした。G、しも、とく。
今日の目標は、マルチピッチの練習として、直登からスタートして、リード&フォローで
一度も地面に降りずに「これ何」の終了点までいく! 昔はよくやってた定番のトレーニングです。今日はクラック初心者のとくさんもいるので、短めの8ピッチバージョンで行くことにしました。
( )内はリードした人。
1P目直登10a (とく)9時過ぎぐらいにスタート。
2P目ゴールドフィンガー10b (しも)
3P目サブマリン経由お上手の終了点へ10a (とく)
スネークマンテラスへ懸垂下降
4P目スネークマン11a (G)
コンドーさんテラスへ懸垂下降
5P目コンドーさん10c (G)
6P目コンドーさんテラスから花10a (しも)
ももんがテラスへ懸垂下降
7P目ももんがテラスからこれなんですかのビレイ点へ5.7? (しも)
8P目これなんですか10a (G) 16時ぐらいに終了。
水は全員で2L、各自多少の食料。これらはバックロープで荷上げ。
こういうのをやると、単にロープワークの練習だけでなく、きついピッチが続くルートで、どうすれば最後まで強さを持続できるか?その為の食料・水分補給のタイミングとか、自分の弱点とかが色々分かってなかなか良いです。
さて、前回は名張デビュー日なのに成果を出しまくった「出来る男」tokuさんですが、今日はちょっと・・・・。
前回2撃した「直登」では、なぜか最後のワイド部分が出来なくなってしまっていて、何度もテンションして何とか抜ける。この一本でかなり力を消耗してしったようで、「サブマリン」でも下部のシンハンドセクションでテンションと、相当ご苦労されてました。
さらに初めてのスネークマン(フォロー)では、しぼれば水が出るぐらいの汗だくで、文字通り「ボロ雑巾」のようになって上がってくる。これで回復不能なぐらいによれてしまったようで、その後は
しも「次、tokuさんの番だよ!」
toku「も、もうちょっと休ませてください・・」
などといった普段あまり聞けないような会話が何度も交わされてました。
まあ、こういう経験が必ずそのうちに血になり肉になっていくので、これにめげず頑張って下さい。
しもさんは膝不調ながらも、ナッツの回収のために一度テンション入れた以外は全ピッチノーテンと安定してました。
私は10日間クライミングも山登りもランニングも全くせずに疲労を抜いたおかげか、体は軽くて、スネークマンもコンドーさんも割りと楽に登れました。コンドーさんをやるのは、たぶん10年ぶりぐらいかもしれない。 思ってたより楽しい良いルートです。行くのがちょっとめんどくさいけど。
そんなこんなで、7時間もかかって、最後は全員が足の痛みにうめきながら「これなん」の終了点に到着しました。
ここからがおまけ。
終了点で素晴らしい眺めを楽しんでいたら、雨がぽつぽつと。でも所々日が差しているし、一時的なもんだろうと高をくくってのんびりしてたら、急にたたきつけるような大粒の雨がすごい勢いで降り始めた。どれぐらい大粒かというと、しもさんいわく「直径3cmはある水滴で、一滴くらえば体びしょぬれになる。」だそうです。これはあまりにも大袈裟ですが、まあこんなノリの雨で、ものの5分の間になすすべも無く全身ずぶ濡れになりました。
慌てて下降するも、すでに地面も泥沼と化している。走って荷物に戻ると、ブルーシートには小さなお池ができてて、置いてあった物はすべて水没。靴の中には1cmぐらいに水が貯まってるし、適当に脱いであった靴下は泥と一体化している。最悪だったのは、なぜか雨蓋のチャックが天に向かって全開になってて、ここにもお池が出来てて、財布とかが・・・。
ここまで濡れてしまうと、人間覚悟が決まるというか、もう細かいことは気にしてもしょうがなくなるので、行動が大胆になります。 泥沼に浸かっているロープを何のためらいも無く、肩掛けで束ねるとか、渡渉も靴のまま、ズボンもまくり上げず、歩いてきたそのままの格好でジャブジャブいくとか。
最悪は最悪なんだが、この状況がなんか妙に楽しくて・・・。
そんなわけで、自分たちの体を含めた大量の濡れ物を、どうにかこうにかムーブに詰め込んで帰路につけました。
私はズボンの替えが無かったので、ぬれた短パンのままで久々に名張の王将へ。(王将さんならシートがビニールなので濡れてても大丈夫ってことで。)王将は寒かった。

「餃子4人前」で回復をはかる。

四日市を過ぎると路面が乾いてきたので、ようやく長島パーキングで濡れ物の整理。