最近は計画しては雨、雨、雨・・・また雨で全然山にいけていなかったiwaです。
すでにノイローゼ気味で無気力状態。
さらに合宿も天候不順で中止・・・。
もうやだーーーー!
ってことで暇そうなmatuを誘って前穂北尾根に行って来ました。
天気予報とにらめっこして何とか持ちそうな15日に絞っていってきました。
1日目(8/14)
この日は朝から小雨。
朝6時に更新される天気予報を見て天気を確認してからバスに乗り込み上高地へ。
久しぶりに担ぐザックの重荷が肩に食い込むものの山の空気に気分は晴れやか。
しかし空はいまだ曇り。
晴れてくれることを祈りつつ横尾へ。
ここからはiwaもmatuも初めて。
次第に晴れてきた空に心躍らせながら涸沢へと歩を進めていきます。
クライマー憧れの屏風岩はガスの中
時々ガスの中に入り雨がパラつきまししたが気にならない程度なのでカッパも着ずにすみました。
上高地から5時間で涸沢に到着。
涸沢ヒュッテが見え始めてからが長くて堪えました。
稜線はガスの中で様子を伺うこともできず
早速受付を済ませて整地をしてテント張り。
平らな場所はほとんどなく2人用テントがギリギリでした。
今回は夜に雨が降るかも知れないとブルーシートを持って行きタープ代わりにしました。
これが予想以上に快適でしたが、周りのカラフルなテントのなかで深いブルーのこいつは注目の的。
トレッキングポールはこのためだけに持ってきました
しばしの昼寝のあとご飯を食べて明日の天候の回復を祈りつつ就寝。
2日目(8/15)
薄暗いうちから歩き出します。
5時テントを出発。
時間を遅くしたのは暗いうちに歩いて道に迷って変なところに入り込まないように。
案の定もっと早く出発した人たちが先行していましたがルート間違えて右往左往するよりマシです。
青い空に向かって突き上げる北尾根
5・6のコルまでは1時間半。
途中壮絶な落石の音が滝谷方面から聞こえてきました。
かなり大きな石が落ちたような音でした。
すがすがしい朝の空気のなか涸沢を振り返る
コルで準備をして4人のパーティを抜いて5峰を登りだします。
5峰は歩くだけ。
特に危険箇所もなし。
5峰への登り
4峰で少し迷いました。
正面大きな岩を右からか左からか・・・
ホールドとなりそうな岩の多い右を選択しましたが途中ザレ場になり、matuを確保するのにロープを出しました。
ちょっとタイムロス。
そこからも迷いましたがほぼリッジ沿いに登って4峰ピーク。
ここはロープいらなかったです。
4峰に咲いたイワキキョウ(だっけか?)時々花にも癒されながら
そのままリッジ沿いに歩いて4・3のコル。
ここで先行が数パーティ。
予想していましたが遅すぎます。
風が冷たくカッパを着ても寒いのでツェルトに一時避難。
このカラサワーランドの人気アトラクション「マエホキタオーネ」はどこぞのネズミもびっくりの2時間待ちでした。
3・4のコルから奥穂 待ちは長くとも眺めがいいのが唯一の救い
1P目は取り付きからまっすぐ登って凹角クラックから20m。
たぶん一番弱点ではないと思いますが、V級はありそうです。
ハーケン連打してあります。
2P目は右からやさしいルンゼ、チムニー、フェースと選べますが左のフェースから。
最後ののっこしだけちょっといやらしいですがたぶんU級程度15m。
ほぼノープロ。
3P目はチムニー10m。
なんてことない。
ホールドがちゃんとあって登りやすい。
U級程度。
登り出しから先行にプレッシャー与え続けてましたがここで前の2人の先に行かせてもらいました。
4P目。
先が見えなかったのでロープ出して登りましたがいらなかったです。
最初の2mくらいだけ。
あとは歩き。
浮き石を落とさないように慎重に。
先行が詰まっていたので15mくらいでピッチを切りました。
ここからはロープいらなさそうだったので一度ほどいて歩きます。
御在所前尾根P5付近程度。
一ヶ所だけU級程度の悪いところで上からmatuを確保しました。
ここで先行の3人パーティの前に。
あとは岩を右から巻いていくと2峰のピーク。
1・2のコルへは懸垂10m。
クライムダウンできなくもないですが落ちたら死にますからね。
めんどくさがらずに懸垂します。
あとは簡単な岩を登って前穂山頂に12時35分着。
渋滞にはまったこともあって予想以上に時間掛かりました。
時間的に往路下山も考えてましたがmatuがいけるということなのでこのまま奥穂を目指します。
装備をしまってエネルギー補給をしていざ!
13時スタートです。
吊尾根の分岐である紀美子平までは一般登山道ですが、かなり急で気が抜けません。
慎重に下って15分ほどで分岐へ。
ここからは奥穂を目指し吊尾根を走ります。
時々振り返っては登った前穂北尾根を眺めながら爽快に飛ばします。
天気は快晴。
知らず知らずにペースが上がります。
非常に気持ちいい。
辛い登りも気分よくいけます。
前穂からの縦走者や同じく北尾根を登ってきたであろう人たちをどんどん抜いてあっという間に奥穂到着。
14時15分。
冬に来たことをを思い出しながら西穂方面を眺めて思いにふけります。
穂高山荘方面からはどんどん人が上がってきます。
ここまでくれば時間も余裕ありそうですが渋滞はもういやなのでぐずぐずせずに下ってしまいましょう。
30分ほどで穂高山荘に到着。
ここからの眺めはいいですね。
裏銀座の稜線が心奪われます。
空も青く最高です。
穂高山荘から 常念岳が美しい青空に生えます
しばらく動けずまったりとしてしまいましたがお腹も空いてきたのでテントに戻りましょう。
ザイテングラートを下りテントに着いたのは16時10分。
結局トータル11時間の行動でした。
matuもよくがんばりました。
おつかれさまでした。
登った北尾根を見上げて何思う
我が家はもうすぐそこ
そして恒例の昼寝タイム。
だってやることないんだもん。
冬だったらテント入ったらいそいそと水作りだけど水は汲めるから暇なんですよ。
酒でもあれば今日を語らいながら〜なんてのもいいんですけどね。
夜に少し雨がぱらつきましたが天気も良く星も綺麗でした。
3日目(8/16)
前日の前穂北尾根でmatuがお腹いっぱいということなのでまったり下山日。
本当は午前中に北穂東稜なんてのもいいんですが、また渋滞にはまって帰れなくなるのも困るので。
日が昇るまで寝てゆっくり朝食。
帰りたくないを連呼しながら撤収してパッキング。
また来るよと心だけ残置して下ります。
初日はガスで見えなかった屏風岩にも心惹かれました。
もっともっと強くなって絶対来年も来ようと誓いました。