お盆に穂高に行ったもののそれからは雨、また雨で相変わらず山に行けない日々が続いてるiwaです。
世間はシルバーウィークということで前半組と後半組に分かれて剱岳合宿をすることに。
前半組のメンバーはkuraとtakaとiwa。
いろんな意味で濃いメンバーで行ってきました。
19日(土)
名古屋から立山への基地となる立山駅までは4時間強。
車中はkuraとtakaの何やら怪しいトークで盛り上がってたみたいです。
しかし、車中とは裏腹に外は雨模様。
近づくにつれ本当に晴れるのかと疑心暗鬼に・・・。
でもまぁせっかく来たので雨の中パッキングしてケーブルカーとバスを乗り継いて室堂へ。
雨のせいか立山駅の改札は閑散としてました。
室堂は下界とは違い別世界。
青い空と紅葉した木々。
まさに秋の立山そのもので一気にテンション上がります。
みくりが池と雄山
そんな最高の気分と景色の中剱沢のキャンプ地目指して歩きます。
そんなこんなで4時間ほどで剱沢のキャンプ地到着。
テントを設営して荷物を整理したあと雪渓の状態を確かめるべく長次郎谷出合まで偵察に。
さくっと散歩がてらと思っていたんですが、寝不足&荷揚げ後の体には堪えました。
なんとか日没前にテントに戻ってきたんですが意外と寒い・・・。
せっかくなんで外でご飯をと思っていたのに寒くてゆっくり食べられませんでした。
え?テントの中で食べればいいじゃんって?
その理由は夕飯のメニューとテントにあります。
新品テントで焼き肉はさすがに怒られますよ?
この日は早めに寝て次の日に備えます。
20日(日)
3時起床。
ご飯を味噌汁で流し込み準備を整えて出発。
真砂沢への登山道の渋滞をさっさと追い越して長次郎谷出合。
kuraとtakaの二人には「今見えてるやつらは全員抜くぞ!」と気合を入れて登りへ突入。
雪渓が切れる前に右岸に乗り上げて5・6のコルへ向かってザレ場を登っていきます。
予定より時間かかってしまい6時半にDフェースに到着。
ここまでほぼノンストップで来たのでかなり疲れました。
残念なことに先行パーティーが1組いたので先に行ってもらいます。
このパーティがなかなか進まなくて結果的に抜けるのに4時間かかってしまいました。
これが後々響いて時間がギリギリになってしまいました。
1P目iwaリード 30m
本来はCフェースとのルンゼ基部からですがビレイヤーへの落石を避けるため少し左に回り込んだフェースから。
グレードは変わらないでしょう。
凹角〜スラブ〜クラックと登ってルートから少し右に外して残置ハーケン×2をナッツで補強してビレイ。
2P目iwaリード 40m
左のスラブを避けて右の凹角クラックを登りハング下を左へトラバース。
スラブを少し登り残置ハーケン×2をナッツで補強してビレイ。
2.5P目iwaリード 10mくらい
ビレイ点が居心地悪かったので移動。
核心の垂壁ビレイ点の右側にある残置ハーケン×2でビレイ。
3P目iwaリード 35m
前のパーティがなかなか進まないので核心部を迂回。
核心垂壁を右のもろい凹角から巻いて直上。
ちょっとかぶり気味のフェースを登る。
5.10台は確実だけど残置のハーケンはいくつかあった。
最後はハイマツクライミング。
残置ハーケン×1とハイマツでビレイ。
かなり怪しい支点。
3人ぶら下がって一度ハーケン抜けかけたため打ち直した。
4P目takaリード 40m
3P目終了点から少しトラバースして正規のビレイ点に移動してからスタート。
岩が硬くて快適なリッジクライミング。
残置ハーケン×2をカムで補強してビレイ。
ビレイ点にはベンチがある。
5P目takaリード 50m
ハイマツ交じりのリッジからDフェースの頭に抜ける。
最後はちょっと浮石多め。
残置ハーケン×2でビレイ。
待ち時間は多かったけど無事抜けれました。
反省点はいくつかあったけど70点くらいのクライミングでまぁまぁ合格点でしょう。
普通はここで終了でしょうが、僕らは剱岳の山頂を目指します。
何度もクライムダウンと簡単なクライミングを繰り返して八つ峰上半を登ります。
慣れた人ならロープいらないでしょうが、不安ならロープを出した方が安全確実でしょう。
T級〜U級がずっと続く感じです。
ただし、ノーロープなら落ちることは絶対にNGです。
八つ峰の頭から池ノ谷までは池ノ谷ガリー側を懸垂orクライムダウン。
ただしほとんどの岩が動きます。
落ちたら岩と一緒にガリーを転がり落ちていくでしょう。
ここからは北方領線。
意外と悪くてルートファインディングが厄介です。
間違えたらハマります。
浮石も多いので気が抜けません。
そして・・・
やっと剱岳山頂です。
山頂からは若干の渋滞にやきもきしながら別山尾根を下って剱沢キャンプ場に戻ります。
キャンプ場に戻ったのは16時。
出発したのが4時なのでちょうど12時間の旅でした。
二人ともヘロヘロになったようでお腹いっぱい楽しめました。
この日の夕飯はカレーペミカン。
たらふく食べて飲んで就寝。
21日(月)
今日は下山予定なので日が昇るまで寝ます。
もぞもぞと起きだしてそれぞれリラックスモード。
個人的には別山の岩場とか行きたかったんですが・・・
どうやら二人ともお腹いっぱいらしいので諦めました。
適当に片づけて適当に出発して室堂で後半組を待ちます。
後半組に情報を伝えてバトンタッチ。
シルバーウィークの中日を迎えた室堂は人であふれかえってました。
追記:taka
新人のtakaです。
今回も皆さんにイロイロ勉強させてにもらいイロイロ経験させてもらいました。
荷揚げに、根を上げそうになり、山生活をし、岩あり(iwaさんもあり)、
素敵な雲海と紅葉のデコレーションが、今回の山行をさらに、印象深くしてくれました。
先週の高山病の陽性疑惑で内心ドキドキしていましたが、今回は頭痛がなくて良かったです。
重たい荷物を剱沢まで上げ、短かったですが雪渓歩き、岩・・・・と雪と岩の殿堂でした。
毎日お勉強!今回も勉強になりました。有難うございました。
