春の訪れを探しに藤原岳へ行ってきました、あやポンです。
登山口(大貝戸)→ 藤原山荘→ 藤原岳(展望台)→ 天狗岩→ 藤原山荘→ 登山口
始発の地下鉄から近鉄そして三岐鉄道に揺られて家から2時間半で西藤原に到着。駅ではSLが出迎えてくれます。
地図とコンパスを忘れてしまったけれど、道はきれいに整えられているし登山者はそこそこいるので、迷うことはないだろうと、お花見登山開始。
雑木林の中は風が遮られて、歩いているとほんわりと汗をかくくらいの、気持ちの良い天気。
8合目あたりからチラホラと福寿草が出迎えてくれるけど、太陽の光が足りないのか、まだつぼみ状態。
9合目で福寿草の群生に出会えた。岐阜から来ているというダンディ紳士は「今年は花が少ないな。」と。
まだ暖かいとはいえない時期に、力強く咲いている黄色い花を見ていると、気持ちが軽くなる。早起きして良かった。
何枚か写真を撮って、山頂を目指す。
藤原山荘(避難小屋)に近づくにつれて、ぬかるんだ泥道になってくる。足を持ち上げると、しつこい泥が靴の裏にべったりくっついて、どんどん厚底靴になっていく。おまけに滑る。
晴れているのにスパッツを装着している人達をみて不思議に思っていたけれど、泥除けだったのですね。
よく晴れた山頂からは知多半島、セントレア、琵琶湖がよく見えた。 360度ぐるりと景色を見渡せた。
冷たい風が吹き付ける場所に長居は無用。お花に出会えたし山頂にも立った。おまけに寒い。今日はもう満足。帰ろうかと思ったけれど、天狗岩と呼ばれる、ゴツっと出っぱった粒粒の岩が張り付いている地形をみていると、そこからの景色を見たくなってきた。やっぱり最初の計画で行こう。山頂でパンをかじっていたダンディ紳士と天狗岩までとご一緒させてもらう。紳士は鈴鹿山脈を知り尽くしていて、今回は夏に向けての足慣らしとのこと。
ひらけた稜線には岩がゴロゴロ。近くには花崗岩の御在所岳があるのに、ここは石灰岩。すぐ近くなのに、面白い。岩質の違いなんて、クライミングをしていなかったら、気にも留めなかったかもしれない。

これは帰りの写真
ぬかるんだ地面に足を滑らせ、何度も転びそうになりながら天狗岩に到着。スパッツのほかにストックも必要。
少し歩くだけで景色が変わって楽しい。さっき歩いていたところがずいぶんと遠くに見える。ダンディ紳士はここでお別れ。白瀬峠方面へ歩いていった。
私はここでお昼休憩。風をさえぎるような木はないのに、さっきの展望台よりも暖かい外で食べるおにぎりは美味しい。たとえコンビニ握り飯だとしても。
帰りは同じ道を通って下山。ここで東三河の渓流釣り歴何十年の達人とご一緒させてもらう。
雪は全くといていいほど残ってなく、下山時に畳2畳分程度の雪を見たのみだった。
いつの間にこんなに人が来たのか、藤原山荘のトイレはプチ行列、登山道もプチ渋滞。カラフルなジャケットがつづら折の登山道に並んで見えるのは面白かった。
釣の達人は聖宝寺方面へ下るとのことで、分岐でお別れ。
残りは尿意と戦いながら登山口近くの休憩所までダッシュで下山。
待つことなく、ちょうどよいタイミングで電車に乗ることができ、明るいうちに帰宅。
あやポンのおひとり山行は終了。
一人で行くけど、山の中では一人じゃない。楽しい藤原岳でした。