渋川は雨乞岳に端を発して国道421沿いで愛知川に合流する、愛知川支流としては結構長い沢であるが、沢登りの対象としてよく利用されるのは下の方のごく一部である。
上の方にもそのうち行ってみたいとは思うが、今日は下流部のみ。距離は短いがそれなりに登りにくい滝がいくつも出てきて楽しめました。
愛郷の森というキャンプ場に車を停めてすぐ入渓 9:30。
しばらくは平流歩きで、2個堰堤を超えると左右が壁になってきて沢らしくなってくる。

最初に出てきたこれは、滝の奥のクラックを登ろうと思ったのだが、水の勢いが強く何回トライしても押し流されてクラックに到達できず。
左のおにぎり状の岩を左から登りました。
ぬけが意外に悪く、一回クライムダウンしてロープを付けて何とか登った。

これは渋川の一番大きい滝。
どうみても直登という感じじゃなかったので、左の段々から登る。
ちなみに左に見えてる二段のテラスはちょうど良い飛び込み台になってます。下段が5m上段が7mぐらいか? でも水中メガネをつけて底を確認したところ、そんなには深くないので、今回は下から飛んどきました。上段は誰か「命知らずの鉄砲玉」みたいな人を連れて行って、先に飛んでもらってから飛ぶ事にしよう。

私@飛び降り中
参考までに、この種の滝への飛び込みの世界記録は58.8m。下記リンク参照。
High Dive World Record

ここは左の滝をハーネスが脱げそうになるような水圧に耐えて突破。
これで体が冷え切ったので、日当りに出てしばらく休憩。
お次はカッパを着込んでこれにトライ↓。

でもやばすぎました。
このあと行き詰ってドボン。で戦意喪失。
すごすごと左を巻く。
(カムでプロテクションは取れそうなので、いずれまた。)

これは右の岩を登る。一歩目核心?

ここは右の濡れてるあたりを登るというのもあるらしいですが、どう考えてもフリーでは行けそうもなかったので、ロープを出して左の岩を登り、一段上のテラスをトラバースしてから下り返しました。最後の下りはそんなに易しくない。
これを過ぎると難しいところは終了で、あとは遊園地みたいないろんな遊びが出来るような場所になります。
すぐに出てくるミニゴルジュは一見何でもなさそうですが、流れが強くて泳いで突破するのは困難です。でも泳ぎのトレッドミルみたいなものなので、いい練習にはなる。

頑張って泳いではみたものの、途中で力尽きて流されるの図
どうしても通過したい人は、いったん巻いて上流に出てから、下流に向かって流されて通過すると良い。

ここではカエルを捕まえて遊びました。
ここを越えるとすぐ終了なので、まだ遊び足りない人はここで十分遊んでから進みましょう。
林道の橋の下で終了。12:30。
ところで。この沢の日本中で他に類を見ないようなめちゃくちゃ凄いところがこの後で出てきます。それは何かというと・・・・
駐車場に歩いて戻る途中で「池田牧場」が登場するというところ!!
池田牧場は地元の牛飼いがやってるイタリアンジェラートの店ですが、関西だけでなく東京まで出店してるような有名店です。
だいたい普通は沢登ったあとに出てくる物といえば相場が決まっていて、ヤブとかガレ場とかヒルとかアブとか。あるいは何も出てこないけどただただ暑いとか。普通は絶対イタリアンジェラートは出てきません。日本で唯一の登った後にイタリアンジェラートが出てくる沢が渋川です。
ぜひヘルメットをぶら下げてジェラート買いにいってくださいね!

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