日頃から走ることをしていない私(toku)ですが、最近トレランにはまっている友人の誘いを受け、断れない性格の私は重い気持ちのまま参加することになってしまいました。
憂鬱な理由の一つは、このレースの過酷さにあります。
まず、距離が60kmと言うこと。去年の男子の完走率が23,2%であることが不安材料でしかありません。
しかしながら、トレランはアルパインクライマーがヒマラヤなどに挑戦するためのトレーニングとして発展していったと言う経緯もあるらしく、「強いアルパインクライマー」を目指す私としては、やっておいたほうが良いトレーニングなのかもしれません。
と言うことで、とりあえずできる限りの練習をして、完走を目指して挑みました。
さて、スタートは真っ暗の朝の5時。
気温は0℃くらいで、最初のピークの横手山山頂は−3℃くらいらしい。
エクストリームな気分を盛り上げてくれる寒さと時間。

志賀高原エクストリームトレイルスタート!

ヘッデンが蛍の光みたいでキレイでした。星も美しく、最高のスタート。

予報通りの好天。この素晴らしい景色をみながら走るのがトレランの醍醐味ですね。
前半は余裕があったので、「また来年も出てみよう」って気になってました。
が、30km付近で早々と足が死んでしまって、歩きがメインの苦痛のトレイルになってしまった。
棄権の文字が何度も頭をよぎる・・・。
本当に心が折れそうになったけど、「強いアルパインクライマーになるために」と念仏のように唱え、走り(歩き)続けました。

紅葉が素晴らしいけど、このころはもう完全に景色を楽しむ余裕はなし。アミノ酸や糖質をぶち込んでも足は死んだまま。
あー、早く温泉に入りたい。

もう抜かされても気にしない。順位はいいので、休憩しながらマイペースで完走だけを目指す!ことにした。

全てを出し切って、やっとゴール!
スタートして、実に10時間23分43秒。今までの人生で一番走った!
順位は228名中115位と平凡でしたが、未知の世界に挑戦し諦めずに完走したのは、これからのアルパインのために何かしらの糧になったのかな。
もーすぐボッカ訓練。みなさん頑張ってトレーニングされているので、当日が楽しみですね。