世界的に見ても気象条件の悪い剱岳。
冬剱は、日本にある山でもかなり難しい中の一つとされています。
冬剱を目標に、その第一歩として赤谷尾根を登ってきました。
メンバーtokuさん、キスケ
タイム
26日
馬場島5.6q前ゲート 4:30 馬場島5:40 大窓方面分岐 6:15
赤谷尾根取付き 7:30 1530mテント地 10:00
赤谷山 13:00 1530mテント地 14:20
27日
1530mテント地 9:00 馬場島11:10 馬場島5.6q前ゲート12:20
今年は雪が少ない影響で、馬場島手前5.6qまで行けると富山県警山岳警備隊より教えて頂きそこまで車で入っていきます。
まだ暗い4時半スタート。暗い車道をヘッデンをつけて歩いて、馬場島へ。
富山県警山岳警備隊へ行きヤマタンをもらいました。

ヤマタン
最近入った登山者の事や山の情報など教えてもらいました。
赤谷尾根には、僕らの3日くらい前に入っているらしい。
富山県警山岳警備隊詰所を後にして、赤谷尾根へ向かいます。
早月尾根の末端が見えるとこに分岐がありそこからは除雪はされてないので雪道歩きとなる。
トレースはバッチリで雪もしまっていて、歩きやすいが何しろ暑い…
赤谷尾根に取り付くが、かなりの急登。
しかし、寝不足の割にはまずまずのペースで上がって行き1530m地点の広い所をテント地に決める。ここから、剱岳が良く見えなかなかいい立地だった。
そこからは、泊まり装備をデポして登っていく。
単調な登りだが剱岳が良く見えるので、飽きさせない。

大窓方面

小窓尾根
途中、アイゼンボルダーなどもありtokuさんが遊んだりする。

アイゼンボルダー

完登
赤谷尾根も終盤に差し掛かり、2100mからの最期の登りがかなり急で厳しいが、それもすぐに終わり頂上へ。

頂上
頂上は、広くなっていて先日登った鹿島槍のネコミミが見える。頂上は風がそれなりにあって冷えるので直ぐに降りる。
おそらく赤谷尾根の核心の下り。
頂上直下は、かなり急なのでクライムダウンで降りる。
一部、垂直近い所もあって人によってはロープを使った方がいいだろう。結構怖かった…
そこからテント地まで戻り、整地してテントをたてる。
するとさっきまで晴れていた剱岳にガスがかかっていた。
ご飯を食べて、全てを終えた18時前。
寝不足の僕らは、就寝。
19時頃、ドーンと言う音で飛び起きる。
ビックリして起きると人間、声が出るもんなんだと思った。
何が起きたか分からず、雪崩でも起きたかと思い何となく身構えていたら外が光っている。
外は雷がなっていた。テント地は、わりかし安全そうな場所だったけど、やはり怖い…
雷はかなり近くて、怯えていたらいつのまにか寝ていた。
朝6時に起きる。
前日、山頂を踏んで下山するだけなので時間に追われる必要はない。朝ごはんを食べて2度寝。8時半に起きる…こんなゆったりした生活でいいのだろうか…
そこからゆっくり片付けをして出発。
赤谷尾根の下部もまあまあ急だったが、時間を潰して雪が腐ってから降りる作戦がうまくいき比較的降りやすい。
あっと言う間に馬場島へ。このコンディションなら赤谷尾根日帰りも十分可能でした。
今回は、剱岳周辺をいろいろ偵察出来たし、万が一黒部横断で北方稜線が抜けれない場合のエスケープとして赤谷尾根が使えることがわかりました。
そして、1月〜3月の目標の雪山30日がこの日で達成。3日に1回は雪山に入ってる計算で結構努力が必要で大変でした。
計画した全てを行くと36日くらいあったのだが、雪が少なくて計画より早く終わったり、病気になったりしたりで結局ギリギリで達成でした。
後は、最期の核心の黒部横断を成功させるだけだ。
あと一つ、最近雪山にいる時とか帰ってきた後に扁桃腺が腫れて辛いです。誰か原因知っていたら教えてください。