3/8(日)に雪上訓練を実施しました。
あまりの雪不足に、開催地は白馬!いやー遠かった。
訓練内容は
@支点工作
A雪崩/ビーコン捜索
Bスタンディング・アックス・ビレイ(SAB)
Cツェルト搬送
の4項目。
おまけに余った時間で雪洞を掘りました。
反復練習をこなすことができて、心配された雨も降らず、充実した訓練になりました。
訓練の詳細は、それぞれの担当講師より。
それではよろしくお願いします!
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@支点工作 【担当:iwa】
雪上での支点構築について話ました。
実際にスノーバー、デッドマンなどを使って支点を作成したあと荷重をかけてみたりして強度を確認。
雪が柔らかめでスノーバー縦差しはイマイチ。
竹ペグは少し短かったため論外に・・・
デッドマンは傾斜があまりなく上手く効く方向へ荷重できなかった為、支点として使えないものになりました。
nagaの体重を使った一撃で吹っ飛びました。
そんなかなでも土嚢袋を埋めた支点はしっかりと強度もあり懸垂支点としても十分な強度がありました。
しかし、30cmは埋めないと抜けてしまうので作成には注意が必要ですね。
意外にもスノーボラードはしっかしとした支点になりました。
夏の設計などでも使える支点になるのでしっかりと覚えておきたいですね。
支点は自分とパートナーの命を預ける要になるので、しっかりとした雪上でもしっかりとした支点が構築できるようにたくさんの雪質を経験して適材適所で使えるようになりたいですね。
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A雪崩/ビーコン捜索 【担当:まさやん】
まず最初に認識しておくべき事は、雪崩に遭ったら助からないと考えておく事です。
その為に雪崩に遭わないようなルート、日程を組むべきです。
ただ雪山に入る以上、雪崩のリスクはゼロにできません。
万が一を考え、その時に冷静、正確に対処できるよう下記の訓練を行いました。
・雪崩ビーコンを用いて電波の特性を学ぶべく捜索訓練
・雪崩遭遇時に速やかに対処する為の役割分担や道具の使い方についての練習
また雪崩に遭った場合の対処法の説明を行いました。
その状況でしっかり対処する時間がある場合の方が稀だと思いますが、「知らなかった」と「できなかった」では生存率が大きく変わってくると思います。
不幸にも雪崩に遭った時は最善を尽くせるようにすべきです。
★訓練の様子は、全員がまじめに取り組みながらも和気あいあいとした雰囲気の中で行われました。
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BSAB
担当のkuraです。
滑り台を作り、ソリで滑降しビレイして止めると言う、毎年恒例の訓練を行いました。
年に一度なので、思い出しながら行いました。
最終的に皆体験でき、流す感触も体感できたと思います。
肩がらみや他の方法も試しましたが、やはりATCで流す方法が合理的なのだろうと言う結論に至りました。
誰も現場で体験したことがない技術なので、年に一度、この訓練で体感することが大変重要です。
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Cツェルト搬送
担当:shun
雪山では背負い搬送は現実的ではないということで、ツェルトを使った搬送を行いました
自分は今回ツェルト搬送が初でメンバーの皆からアドバイスを貰いつつ、試行錯誤したところ
・搬送者の背面を極力平面にすること
・ツェルトで搬送者をきつめに固定すること
以上のことが重要であることが分かりました。
しかし、より搬送をしやすくする方法はまだまだありそうなので次回の雪上訓練の際には皆で案を出していきたいと思います。
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・おまけの雪洞作り
木の枝にぶつかりながらもどうにか掘り進めました。
雪崩掘り出しに使うV字コンベアの練習にもなりました。
最後は壊して埋め戻しました。
