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2006/5/4

へたも絵のうち  毎日父さん

熊谷守一展を見てきました。

私が好きな絵は彼が晩年に描いた自宅の庭の植物や虫、小動物、寝る猫です。
サインを「クマガイモリカズ」とカタカナで書いていますので、これらの絵を見た人が小学生の絵と勘違いしたくらい、シンプルですが力強くいきいきした楽しい作品です。まさしく「へたも絵のうち」です。

また、絵だけでなく、仙人のような風貌や生活、「もっとほっといて長生きさせてくれ」というような自由な精神は多くの人の憧れです。

しかし、著名な画家の多くがそうであるように、彼も最初からこのような画風に達したわけではありません。
彼もまた、生の営みとともに作風も変わっていきます。私なりに感じたことを書きますと、
20歳代の「自画像」は少し自意識過剰とも思われる感じがします。
30歳代の「馬」の絵は何とか対象を捉えたいという思いが伝わります。
48歳で次男を亡くした時に描いた「陽の死んだ日」は30分で描いたという激しい感情そのものです。
67歳で長女を亡くし、後に「ヤキバノカエリ」を描きますが、この頃より作風がかなりかわってきます。
晩年はあまり遠出ができなくなり、自宅の庭(といっても50坪あったようですが)の植物・小動物などを描きます。シンプルですが本質を描いているようにも思います。

私自身のことと重ね合わせますと、白血病のような病気にならなければ、老年にいたるまで、熊谷守一の絵に心を動かされることはなかったでしょう。
「ひとりたのしむ」「もっとほっといて長生きさせてくれ」という仙人の心境には至らなくても、彼の絵の素晴らしさが少しわかるようになりました。

熊谷守一展は5月28日(日)まで姫路市立美術館で開催されています。
姫路市立美術館 http://www.city.himeji.hyogo.jp/art/
熊谷守一記念館 http://www.tsukechi.co.jp/ 彼の絵が見られます
熊谷守一美術館 http://www.kumagaimori.jp/
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