2006/7/16

選択と決定2  患者学入門

 次は治療の選択の場面です。がんの治療は手術・化学療法・放射線治療等いろいろありますが、急性白血病の治療は、まずは化学療法の寛解導入治療です。他に選択の余地はありません。この段階では、白血病に対しどんな治療をするのかということすら私はわかりませんでした。まして、どんな抗がん剤を使うかなどわかりようはずがありません。十分に調べ、セカンドオピニオンを受ける時間的ゆとりがあれば、話は別ですが、私の病気の場合にはそれはできませんでした。私が受けた化学療法がきわめて適切なものであったと分かったのは退院してから、書物を調べ、インターネットで調べ、体調の回復の度合いから判断してからでした。また、患者の権利がわが国より広く認められているアメリカでも、抗がん剤の選択は患者側にはないのが実情です。(がん患者学V 柳原和子)
  
 たしかに、治療開始までに、時間的なゆとりがある場合などは、前もって調べたり、セカンドオピニオンをうけたり、ということは可能でしょう。手術か化学療法か放射線治療のどれが妥当か、手術であればどんな方法が妥当か選択の余地はあるでしょう。
また、最近では、いくつかのがんでは年齢、病状の進行、病気のタイプなどから、初回の治療というのはある程度標準化しているように思います。
問題はその標準的な治療についてどのように調べたらよいかであり、どの医療機関で適切に受けられるかとういうことです。

 前者については標準的ながん治療についてガイドラインが、各学会・研究会等から解説書が出始めています。
 例えば胃がんでは日本胃癌学会が治療ガイドラインを出版しており、ネット上でもその要約が公開されています。
  http://www.jgca.jp/guideline/index.html
  
 白血病では日本造血細胞移植学会が造血細胞移植についてのガイドラインを公開しています。
  http://www.jshct.com/ 

 抗がん剤ヘルプデスクではいくつかの冊子が紹介されています。
  http://ac-drugs-blog.try-2-live-4-u.com/

 しかし、治療実績やどの病院で適切な治療をうけられるのかと言う点になると情報の収集はむずかしいのが現状です。
 ネット上で5年生存率等を公表している病院もでてはきていますが、まだ僅かですし、単純な比較がむずかしいと思います。
 また、病院ランキング的な本もありますが、どの治療が優れているかはわかっても、標準的な治療についてどの程度やっているかはわかりにくのではないでしょうか。

 骨髄移植推進財団で昨年、骨髄バンク経由での非血縁間造血細胞移植の治療実績について、了解の得られた病院のデータが公表されました。それぞれの病院での実数が少ないですし、病態の違い、合併症の有無等から単純な比較は困難でしょうし、取り扱いには慎重を期すべきです。が、多くの病院の治療実績が比較できることは、一歩前進です。
 骨髄移植推進財団患者問い合わせ窓口   
 http://www.jmdp.or.jp/patient/index.html

 先日成立した「がん対策基本法」でもの背景に地域間の医療水準の格差が歴然とあり、まずは日本のどこでも、誰でも、その時代に最も妥当ながん治療をうけられる体制をつくり、そのうえで、選択可能な状態にしていくということなのでしょうか。しかし、患者にとっては一日も待てないのが本音です。
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2006/7/9

梅雨の合間に  お散歩カメラ

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      近所の庭の花

   
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      雲が動いている

   
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   小学生が「飛行機雲だ」「地球って動いているのかな」と話していました。

   
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      街路樹の緑が光っています
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2006/7/8

選択と決定 1  患者学入門

 最近の病院には「患者の権利憲章」等が掲示され、その中で、十分な説明と情報の提供をうけた上での、患者さんの「選択と決定」が尊重されるとよく書かれてあります。しかし、臨床の場面では、どれだけそのことに現実味があるでしょうか。

 私が遭遇したいくつかの場面で考えてみましょう。前もってシミュレーションをすることは、まだ、患者になっていない健康な方にも意味があると思います。
 
 まず、開業医で白血病の発症を疑われた場面です。開業医の先生は即日入院の必要性を感じていたと思います。白血病の治療をできる病院は何箇所かあり、近くの病院から入院の打診をしたかと思いますが、その日は土曜日。多くの病院では通常の外来はありませんし、入院自体も困難なことが多いでしょう。結局、少し離れた中核的な病院に紹介されることになりました。
 治療の選択のスタートである病院を選ぶということですら、現実には選べませんでした。化学療法等の白血病の治療が可能な病院がまだ比較的近くにあり、そこに即日入院できたことはむしろ、運がよく、恵まれていたのでしょう。
 
 みなさんならばどうしますか。「この病院を紹介してくれ。月曜まで待つから」と言えるでしょうか。仮にそれが可能であっても、その病院で適切な治療ができるのでしょうか。待ったなしの状況で病院を選ぶということはなかなかできません。

 そうすると、むしろしっかりとしたホームドクターを選ぶのが現実的な選択だと思います。ホームドクターに求められるのは、初期診断・初期治療の確かさ、家庭や地域のことをある程度知っていること、そしてセカンドオピニオンを含めて、複数の医療機関と連携していることが必要ではないでしょうか。
 
 幸い私の、いや、私達の家族のホームドクターは複数の医療機関と連携しているという点で適切であったと思います。
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2006/7/1

さくらんぼ いただきました  毎日父さん

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 やっぱりこれだね。おいしかったです。
    
 感じる心・・・  http://chocora522.exblog.jp/
 
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