2008/7/21

がん患者を取り巻く厳しい就労環境が明らかに  患者学入門

がんナビの7月14日の記事によりますと

 「がん患者の就労実態を調べた調査から、4人に3人の患者は診断を受けた後も同じ仕事を継続したいと望んでいるが、その望みがかなえられているのは、3分の2に留まっていることが明らかになった。残りの3分の1の患者は転職していた。また、4割の患者が、がんの診断後、収入減を経験していた。
 これは、東京大学医療人材養成講座4期生の桜井なおみ氏らの調査結果。文部科学省科学技術振興調整費を得て行われた。調査は、インターネットを介して、がん患者、がん経験者を対象に2008年3月に行われ、403人の回答を得ている。
 その結果、4分の3の患者が今の仕事を続けたいと回答していた。しかし、今の仕事を続けたいと回答した患者の3分の1は転職していた。転職の理由として解雇・依頼退職は約1割を占めていた。また、約4割の患者は、がんの診断後に収入が減少していた。」
 とのことです。

 私自身も発症後4年5ヶ月・骨髄移植後3年を経過しますが、転職はしないまでも、発症前の職場から異動をいたしました。体力的、時間的にも困難だと考えたからです。順調に回復し、発症前とまったく同じか、より元気になられた方もおられるでしょう。しかし、そうではなく、発症前より心身の力は低下している人も多いと思います。

 青年期、壮年期の患者にとっては、死との戦いに勝利しても、仕事への復帰という次の戦いが待っています。私の知人のがん患者に定年を前に仕事をやめた人、労働条件を下げ転職した人もいます。その後再発し入退院を繰り返す人もおられます。

 雇用者もこのような状態の患者を雇用するのに困難があります。解雇・依願退職した人も転職者の1割をしめています。

 他方、患者自身の価値観もかわります。この調査で「就労を希望する仕事の内容としては、約5割が「これまでの経験を生かした仕事」と回答する一方で、約4割は「病気の経験を生かした仕事」と回答し、多くの患者が病気の経験を仕事に生かしたいという意向を持っていることも明らかになった。」と報告されています。

 死に直面し、生還したがん患者は価値観に何らかの変化をもたらします。その結果として「病気の経験を生かした仕事」をしたい意向になるのだと思います。この報告では、がん相談支援センターの雇用の可能性を示唆していますが、「病気の経験」は医療現場だけでなく、他の仕事でも生かせるのではないかと考えます。

 自分の命が限られていると自覚できるからこそ、短期的な利益を求めるのではなく、将来にわたり利益を得るにはどうしたらよいかがみえることもあるし、権力争いや出世競争と無縁な立場からの発言も出来ます。また、がん患者でもがんばっているぞということは他の人にも力を与えます。職場にとって、がん患者はなかなかよい存在ではないかなと思います。

 しかし、現実にはフルタイムや多くの残業は無理な場合があり、仕事の継続が無理なこともあります。金銭的なことが許されるのであれば、賃金は下がっても、就労時間が短く、心身に負荷の少ない雇用形態があればもっと仕事が継続できるのにと思います。

 がんナビ  http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/  ニュース一覧より
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2008/7/12

のうぜんかずら  お散歩カメラ

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帰り道 頭上げよと のうぜんかずら
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