キャキャ!
やっぱりPCからの書き込みは快適ですね。
文字数も気にしなくていいし♪
『きゃきゃ』久しぶりに使うと新鮮ですね。
なんだか懐かしい・・・。
それにしても暑い日が続きますね。
東京の梅雨明けも間近です。
徳島入りするまでの二週間、バッチリ夜勤三昧の僕には昼間の太陽が恨めしいです。
明日からどうやって寝ようか・・・。
それでですね、え〜〜っと。
若っっっ干前の話しになりますが、『5』初の学校公演のことについて、果たしてどうだったのかまだ何も触れていなかったので、ぼちぼち話していこうかと思います。
久しぶりにちょびっと(かなり)長い話しになるのでご勘弁を。
『だれもいない・きみはしっている』山口ツアーから帰ってきたのが11日の午前中だったでしょうか。
武蔵村山にある倉庫へ直行して荷下ろし&『5』の荷積みです。
その後、とるものとらず新宿の稽古場へ急行し夕方まで稽古。
この地点で結構ヘロヘロ。
稽古に演出の知念さんがいなかったのは痛かった。
とにかくやれるだけのことはやってその日は解散。
翌日、13時に池袋の要町出発。
割と元気なメンバーたち。
すでに不安で一杯の僕。
きっとみんなも内心不安だったんだろうけどね、暗くなってても仕方が無いので極力明るく務めます。
そして高速に乗りしばらく走ったところで、みんな台本を引っ張り出して読み稽古のスタート。
今更読み稽古かよ、なんて言わないで下さい。
実際読み稽古は一度もやってないんですから。
なんてったって今回のみ復帰した笹野役のゆたかっちには正規の台本が渡っていなかったときている。
そりゃあゆたかっちが一番不安ですとも。
で、いろいろ口頭で確認し、あれこれ頭の中で想像しシュミレーションしながらの車中の読み稽古は無事(?)終了し、気が付けばホテルに到着。
後半寝てしまっていた僕には余りにもあっという間の出来事。
ホテルに到着してから振付家の小川さん行き付けの『筏寿司』に行ってご満悦だったことは前の記事に書いた通り。
実はその後、照明家の池亀さんに誘われて違うお店で楽しく飲んだのでした。
で、コンビニで餌を仕入れて解散〜・・・、と思いきや、「コンコン・・・」と遠慮がちなノックの音。
やっぱり来よったか、と扉を開ければそこにニコニコ顔の新やん。
街を駅付近までぶらぶら歩きながら話すこと1時間。
まあ出るわ出るわ。
新やんはいい男です。
で、ホテルに戻り話足らずに部屋で話すこと2時間ちょい(たぶん)。
激ネム状態でそれぞれ爆睡するのでした。
翌朝、小屋へは異例の7:30入り。
高校生は元気です。
先生も元気です。
僕たちはネムネムです。
皆でワイワイ荷下ろしです。
普段の親子劇場での公演には無い雰囲気。
楽しいのは何よりです。
誰一人怪我することも無くひとまずご苦労さん。
この日は始めて1500人を相手にする公演という事で、台詞を拾う為のマイクが特別に仕込まれました。
リハーサルはもっぱら音響チェック。
時間の無い中いつもより少ないメニューでチェック。
ドキドキです。
一回くらい通せるか?なんて思っていましたが甘い甘い。
それこそギリギリまで舞台の打ち合わせでした。
開場。
黄色い声と、賑やかな笑い声。
高校生だなぁ・・・。
うんうん、僕にもあったよそんな時代が。
さすがに1500は迫力がある。
校長先生の話が終わっていよいよオープニング。
客電が落ちていくスピードに合わせて上がっていく生徒たちのボルテージ。
真っ暗の中、奇声と拍手の渦の中始まる『天国ロック』。
ライトがついた瞬間から生徒たち全員ノリノリの手拍子。
「かましたるぜぇっ!」っと内心息巻きながらの曲前半。
悲劇はここから始まった。
「ズル・・・」
確かにこんな音がしたような気がした。
直後にフッと涼しくなる下半身。
「おいおい・・・」
オープニングで天使の衣装を身に付けている下に、早着替えのために『匠』の衣装を着込んでいるのだが、スピード重視なので本来縛る所は全てマジックテープにしてある。
「ズル・・・」っと聞こえてきたのは腰の方からだった。
落ちていく落ちていく落ちていく・・・。
必死の思いで天使の衣装の上から腰を押さえる。
どんどん涼しくなっていく股間。
何の圧力も無くなったフンドシが暴れ始める。
「おいおいおいおいおいおい!」
正直言って歌どころではなかった。
今思えば事が起こった直後に袖に駆け込み直せば良かった。
結局最後まで『天国ロック』をやってしまった僕は猛ダッシュで早替えの場所へ。
天使の衣装を脱いで見てビックリ。
もう匠の衣装ぐちゃぐちゃ・・・。
ただでさえ時間の無い早替えで今更きちんと着直す時間などあるわけも無く、ただ一心不乱にフンドシを中にねじ込み腰紐をしっかり握る。
「ぁぁ〜御手洗が出て行った、もう俺も出て行かなきゃ・・・、いっそフンドシで行くか・・・、しっかり着直すまでいっそ待たせちゃうか?」
一瞬にしていろんな思いがよぎった挙句、観念して出て行くことに。
後姿は絶対に見せられない。
何てったってフンドシの御尻が丸見えだ。
何事も無かったようにいつものテンポで出て行く匠さん。
客席から始めて笑いが起こった。
もちろん変テコリンなおじいちゃんが出て来たことへのリアクションだ、あくまでこの段階では。
少し安心したものの悲惨な後姿をどこまで隠し通せるかヒヤヒヤモノの匠さん。
箱に座ってしまえば何とかなるだろうと思ったのがまた甘かった。
どんなに頑張っても腰紐のマジックテープがスルスル滑ってくっ付いてくれない。
そう、4年目を迎えたマジックテープはその命を全うしていたのだ。
「シェ〜〜〜ン!カンバァ〜〜〜〜〜ック!!」
しかもよく見てみれば、どこから連れてきたのか右足の足袋の先に白いガムテープがぷらぷらとくっついているじゃないですか♪
台詞は難なく出てくるものの気が気ではない。
そしてそのまま始まる『BeCool』。
「か〜っこよぉ〜く生まれて か〜っこよぉ〜く遊んで か〜っこよぉ〜く愛して か〜っこよぉ〜く死ぬ♪」
ハッハッハ。
「死にてぇぇぇぇぇぇぇ・・・・」
もうね、まともに踊ってなんかいられません。
それこそ正に形振り構わずってやつです。
でもね人知れず右足首は必死に振りましたよ。
それこそ水溜りに足を突っ込んだ猫のように。
もちろん取れませんでしたけどね、白いガムテープ。
とにかくフンドシ丸出しにならないことと後姿を絶対見せないこと、そればかり考えながら踊って(もがいて?)時を過ごしていました。
曲が終わる頃には白いガムテープのことは些細なこととなって、もうどうでもよくなっていましたけどね。
今思えば、匠さんより後ろにいるメンバーはよく気付かなかったと思います。
発見されていたらどんな結果になっていたことか。
それだけは不幸中の幸い。
そしてオープニングから冷や汗と脂汗で憔悴しきった匠さんはようやく『ファイブセインツ』への変身のお時間を迎えるのでした。
「ぁぁ・・・やっと着替えられる・・・。」
心待ちにしていたこの時間。
まさか更なる悲劇が待ち受けていようとは微塵も考えなかった笑顔の匠さん。
いざ上手のパネルの裏に勢いよく駆け込み、既に半分以上脱げている匠さんの衣装をこれ見よがしに脱ぎ捨て、意気揚揚と黒い革パンを履いてビックリ・・・。
いやぁ〜んチャックが壊れてるぅぅぅ!!
「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!!」
もう頭の中は「おいおい」だらけ♪
イジメです。
悪戯なんかじゃありません、これは運命のイジメです。
着替えが終わってカッコヨク振り返ったら股間から真っ白なフンドシが覗いている・・・。
失神しそうでした。
考えただけで悲劇です。
そんな悲劇があっていい訳がありません。
幸い上着があったのでそれは着ずに左手に持ちさりげなく股間へ。
「さぁこの後どうするべ?」
仕方が無いので、かっこ悪いけどエプロンみたく腰に巻きましたとも上着を。
匠さんの股間を覗いて『お〜若い!』ってシーンは間違いなく妙にリアルでした。
で、無情にも始まる『AT THE HOP』。
足を高く上げるんですこの曲の振りは。
上げましたとも開き直って。
実際何かが見えたかどうかは謎のままです。
その後はね、何事もありませんでした、さすがにね。
これ以上何かあってたまるかって感じです。
シャワーの楽屋シーンでようやくフンドシを開放してやりました。
その後の着替えのドキドキしたことといったらありませんでしたが。
え?高校生たちの反応?
前半の並々ならぬ僕の雰囲気に敏感に気付いた客席は、オープニングの盛り上がりもどこへやら異様な緊張感に包まれていました。
まあ、中盤から後半に掛けての芝居で何とか盛り返しましたけどね。
『匠さんイエ〜イ』のシーンでは英語の先生を餌食に盛り上がらせて頂きました。
それにしても1500人全員に「イエーイ!」をしてもらうのは至難の技です。
まだまだ修行が足りませんな。
若杉が「終わりよければ、全て・・・」と言ったときに男子生徒の1人が「よしっ!!」って叫んだのには驚きましたが、新やんの機転でうまく乗り越えれたしね。
とにかくみんなの努力で最後の『世界に一つだけの花』は随分盛り上がりました。
ベコベコに凹んでいた僕も最後は何とか持ち直し、芝居としては割と良いできだったのではないかと自負しています。
・・・稽古・・・。
ちゃんと衣装ありでリハーサルしておけばこんな悲劇は生まずに済んだのかと思うと、秋の稽古に妙に慎重になってしまう僕でした。
同じ過ちは犯すまいて。
終演後バタバタとバラシを終えて、その日のうちに武蔵村山の倉庫で荷下ろし。
トラックをレンタカー屋に返す頃には当然終も電無くなり、新潟からトラックで帰る道中いろんな話で盛り上がった池亀さんと、ワゴンを返しに行ったゆたかっちと三人で、缶ビールでささやかなお疲れさん会をしながらタクシーで帰宅の戸につくのでした。
これが『5』初の学校公演、「新潟文理高校公演舞台裏の悲劇」である。
良くも悪くも勉強になったことは間違いないしね。
公演後の生徒の反応も良かったしね。
決して失敗だったわけではないし、先生方の意見はさて置き、生徒たちにとってはとりあえず成功だったとは思っています。
まだまだやれることいっぱい♪
がんばるぞ〜!
ゆたかっち、本当におつかれさま!
9月の『だれ・きみ』、よろしくね〜ん♪
楽しむぞ〜☆
で、今朝もフロントでチェックアウトに勤しむ僕です。
もうすぐ徳島。
ね、長い話になっちゃったでしょ?
最後まで読んじゃってくれた人、
ありがとう♪


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