粉飾の論理(高橋篤史)
本屋でこの本が平積みにされていたので思わず買ってしまいました。
カネボウとメディアリンクスの粉飾決算について経営と監査の両方からなぜこんなことになってしまったのか丁寧に書かれた本です。
粉飾する人たちは組織ぐるみで粉飾するのでいろんな人間が登場して凄く複雑で読み進めていくのは結構苦労しますが、なるほどなるほどと思うことがたくさんあります。
最初は小さな嘘が取り繕えなくなって、もうごまかしが効かなくなっていくところや、最後に資金繰りに窮して闇社会の食い物にされるところなど怖いなあと思いました。
結果が悪い時は隠したりせず「ごめんなさい」という勇気が大切なのと、経営と監査は馴れ合うことなく緊張感を持って対峙しなくてはならないと思います。

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