事前のリサーチをしっかりしておかないと、大変な目に遭うということをつくづく思い知らされた宿です。
ネットで「昭和天皇がかつて宿泊した宿」とあったので、変な思いをすることはないだろうと考えていたら、実は昭和天皇が宿泊した頃から経営者が何度も変わっていて、いまこの宿に天皇陛下が泊まったら不敬罪になると思えるほどひどいところでした。
ひどいポイント@客がいない。 室数が少ない宿であれば自分たちしかお客さんがいなくても気にならないが、大きな宿で自分たちしかいないと大丈夫かという不安が先に立ってしまう。
ひどいポイントA温泉がぬるい。 十勝川温泉は世界にこことドイツのバーデンバーデンにしかないモール温泉という触れ込みで楽しみにしていたらとてもぬるかった。あとから2chなどで調べてみると十勝川温泉は温泉を取りすぎて枯れかけているとのこと。またモール温泉は秋田や佐渡など他にもあるらしい。
ひどいポイントB食事の対応が悪い。 ネット予約をしたときに、1歳の娘がいるのでそれに対応したメニューをお願いしますと頼んでいたら、全く同じメニューが出てきた。それに対して女将が「うちの野菜は無農薬だから小さいお子さんでも大丈夫ですよ」と場当たり的な対応。お膳を下げに来た別の女中さんは「お子さんが食べるものがなくてごめんさないね〜」と本音で対応。
ひどいポイントCなぜか宮崎を推している あまりに面白い旅館なので、他にもとんでもないものがあるかもしれないと思って館内をくるくる回っていたら、土産物屋にそのまんま東の看板が。置いている商品もなぜか宮崎のものと北海道のものでシェアが半々になっている。
ひどいポイントD怪文書が部屋に置いてある。 昭和天皇が宿泊されたときはこの宿は「十勝川温泉ホテル」という一流の宿だった。それが傾いて、経営者が何度か変わり
今に至るまでの話が怪文書風に書かれていて結構面白かった。今の経営者が宮崎出身の画家のため、宮崎グッズが土産物屋に置いてあるというのも理解できたし、信じて任していた支配人に金を持ち逃げされた話など(宿泊者に関係ない)いろんなドラマがあった。最近ではできるだけ経費を抑えた経営を意識していますと本音が書いてあり、温泉がぬるい理由も頷けます。
ひどいポイントE高い。 さんざんな思いをした宿ですが、一人8000円で済むならまあしょうがないかと思いますが、それより高かった。これなら帯広のビジネスホテルに泊まった方が良かったなあ。

女将と番頭さんのお見送り。すてきな思い出をありがとう。

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