植木等氏が今日(3月27日)の10時41分に呼吸不全でなくなった。享年80才。
人はいずれ死ぬ。色々あって最近そんな当たり前のことについて考えることが多くなっていた。
植木氏にしても年齢的に考えればおかしくないし、最近健康面で不安があったというからこういう事態も十分考えられたが、それでも正直信じられない。
最近、クレイジーキャッツのベストCDを手に入れたばかりだったし、このニュースをネットで見たときも、それをちょうど聞いていた。ひどい奇遇もあったものだ。
俺が植木氏を始めて意識したのは、残念ながら本人の作品ではなく吉岡平『宇宙一の無責任男』という植木氏をモデルとした主人公が出てくるライトノベル(年代的に考えるとジュニア小説といったほうがいいか)を読んでからだった。テキトーにチョーシよく仕事をして出世してしまう軍人の話で、植木氏の無責任シリーズを下敷きにした作品だ(真・無責任シリーズはある意味別物)。
それからモデルである植木氏に興味を持ち、その作品にも触れた。
そして、俺もこの人のように生きたいと思った。
植木氏は『古き良き』昭和を象徴する存在だと思う。そんな彼がなくなった今日、昭和はまた一つ失われた。

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