昨日、久方ぶりに料理に失敗した。
作ってみたのは中華風野菜スープ。
…といっても水でタマネギとにんにくの芽を煮込んで鶏がらスープの粉末と味覇で味付けしただけ。
当然美味しいはずも無く、なんだか臭みのあるコクの無い魅力ゼロなガッカリスープになってしまった。
大量にあるこのスープ、こんなん全部食えるのか? いや、無理だ…
ライダーをだまして食わせるか… いや、そんなことしたら手首もってかれる…
捨てるという手もあったが、そんなことをしたら俺の枕元にもったいないおばけが大挙して押し寄せてくるだろう。
結局俺は対策を見出せず、床に就くことになった。
そして今日、傷心の俺は夕食を作るためにSEIYUにいった。そこでみたのは肉3パックお買い上げで20%引きの文字。
俺の頭に『今からなんか肉ぶちこみゃあじかわんじゃねーか?』という考えがうかぶ。そこで俺が選んだのは値段も手ごろな鶏の手羽先。鶏がらでとった出汁にあわないはずがない。
買ってきた手羽先をガッカリスープにぶち込んで一時間ほど煮込んでみた。
なんかいい匂いがし始める。どれ、味見を…
と、おおイケル。
正確には『スープが普通に食えるレベルになった』だけど。
煮込んだ手羽先は予想以上に柔らかくなりほろほろと骨から肉が離れる。食ってみると多少生臭いが非常に味がしみている。なかなか。
あきらめなければ結構何とかなるもんである。
次は香菜とか臭み消しになるようなものを入れて完成品を作ろうと心に誓った。

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