昔買い集めたライトノベルを読み返してる。
何冊か読んでる内に止まらなくなってこんな時間になってしまった(現在AM3時)。
吉岡平のタイラーシリーズやグループSNEの妖魔夜行シリーズ、夢枕獏のキマイラシリーズや菊地秀行の吸血鬼ハンターDシリーズなんかである。あとめっきり小説を書かなくなった某借金女王様のゴクドーくんその他とか(あの〜外伝の続き・・・あ、いや、なんでもないっす)。
今読んでも面白いものもあるが、基本的に昔楽しんで読んでいた物語が今だと読んでて辛い。感性というのは変わるものだなぁと実感した。
で、俺が今回読んだラノベ群の中で最も楽しめたのは、
大沼弘幸・わたなべぢゅんいち・著 中村博文・絵『大江戸乱学事始シリーズ』(電撃文庫)

だった。
刊行年月日は1993年10月とある。電撃文庫の創刊が93年6月だから、ホントに初期の作品だ。
あらすじを簡単に書くと、若き日の平賀源内が杉田玄白、中川順庵、流れ巫女のお妖、山田浅右衛門などの仲間達と妖怪退治をするというもの。ま、論理型ゴーストハント物ですな。
これは俺の始めてのラノベだった。
まだ俺が中坊の頃、友人と共に行った某ブックをオフする所で一巻の『源内化け猫暴き』を買った。俺はまだこういった類の本(ラノベ)を読んだことはなく友人に「面白いから!」と勧められて買ったものだった(一緒に買ったのがゴクドーくん外伝1)。
感想、「世の中にこんな面白い小説があったのか!」すぐ二巻の『おいてけ堀の怪』も買った。ハマった。ラノベ(当時、俺達はファンジー小説と呼んでいた)というのはこんなに面白いのか!
それから俺はラノベを読みあさった。あかほり(色々とちゅどーん)も読んだ、神坂(スレイヤーズはもう勘弁してください)も読んだ、オーフェン(我は放つ光の白刃! だれかの精神に大ダメージ)なんかも読んだ。
そして友人は高校に入ってこっちの道からは足を洗い、俺はまだドップリつかっている。う〜ん、人生の皮肉よ。
まあ色々読んできて、思い出したくない出来の物もあったけれど、未だにこの『大江戸乱学事始』シリーズより面白いと思える作品には中々出会わない。個人的には銀英伝に匹敵する位である。
しかしこの作品、余り人気が無かったのか、いくつか複線を残して終了している。超気になるんである。
もう二巻から十年以上経ってるけど、続きでないかなぁ。
(ネットで検索してみると、作者の一人、わたなべぢゅんいち氏が今年一月に脳溢血で亡くなられていた。まだ40代だった。御冥福をお祈りします。もう続きは読めないのか・・・)

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