やっと鬱から脱出。といっても午後から。午前中は未来都市の監獄の街から脱出する夢をみていた。
洗濯をして、風呂で念入りに身体を洗って、つまらない用があったので清生に電話をして、それから買い物をしに外に出た。
人と喋るのも、外に出るのも3日ぶりだ。
外に出て夜の香気を吸うと、そういえば今日は七夕だったということを思い出した。
今日は雲はあったけれど晴れているし、ヴェガとアルタイルは今頃一年に一度の逢瀬を楽しんでいるのだろう。
一年に一回というのは非常にいい間隔だ。逢えないからこそ相手の嫌な部分は見え辛い。
チャップリンと並ぶアメリカの喜劇王W・C・フィールズ曰く
『私には女たちが象と同じように思える。眺めるのは好きだが、家に欲しいとは思わない』
至言だと思う。
そんなことを思いながら俺の頭の中では『悪魔巣取金愚』のメロディがグルグルと回るのであった。ドゥッドゥビッドゥ。

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