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2007/6/1  虞美人草と「四面楚歌」  四季の草花

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本日より『水無月』(みなづき)、6月入りとなります。この水無月とは陰暦で5月のことで、漢字では「水の無い月」と書きますが、水が無いわけではなく、
「無」は「の」にあたる連帯助詞「な」であって『水の月』という意味になります。
陰暦5月は田に水を引く月であることから「水無月」と言われるようになった
そうです。
          
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虞美人草の咲いている季節、雛罌粟(ひなげし),ポピーとも呼ばれますが、
夏目漱石の小説「虞美人草」の事より、紀元前の中国の英雄項羽虞姫を思います。
紀元前202年。垓下において劉邦軍に包囲され、敵陣に故郷楚の歌
聴き敗北を悟る。後の世に「四面楚歌」と呼ばれることになる場面である。
項羽は手勢と共に包囲を脱出。しかし、最後には追い詰められ、自刎した。
劉邦に百戦した項羽も最後の戦いで敗れてしまいます。しかし、最後に垓下(がいか)で地にまみれ敗退するのですが、あの有名な「四面楚歌」という言葉はこの時の
故事から出来ました。項羽は自分の命運が尽きたことを感じて、決死で漢軍の包囲網を
抜け出して故郷であるに帰ろうと思い、そこでその場に生き残っていた
僅かな者全てを集めて最後の宴を開きます。しかし、城のまわりをびっしりと敵兵に
囲まれている状況で、それを脱出するためには愛する虞姫(ぐき:虞美人)を
連れていくのは不可能でした。
項羽はこの宴の席で有名な「垓下の詩」を読みます。

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力抜山兮気蓋世  力は山を抜き 気は世を蓋(おお)ふ
時不利兮騅不逝  時に利あらずして 騅(すい)逝(ゆ)かず
騅不逝兮可奈何  騅の逝かざるを 奈何(いか)にかすべき
虞兮虞兮奈若何  虞や虞や奈(なんじ)を若何(いかん)せん


騅(すい)とは項羽の愛馬の名前ですが、愛馬が進もうとせず、愛する虞姫よ
汝をどうしたらいいのか?虞はこの詩の意を解しこの垓下(がいか)の地で胸を刺し
項羽と共に死ぬのですが、その後真っ赤な血で染められたこの川べりには
毎年真っ赤な花が咲いたと言われます。
その花が今に伝わる虞美人草と呼ばれる雛罌粟(ひなげし)の花の逸話です。

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漢詩の中には恋情を託した詩は珍しくこの詩は愛吟集の中のひとつです。

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         垓下(がいか)の地で最後を遂げた英雄「項羽」の肖像画

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