気球日記

イギリスの空を飛ぶこと
その瞬間がどんどんと迫ってくる。
風は強く、風向きはブリストル市街地超え。
緊張と期待、そして勝手がちがうイギリスの
空を飛ぶことにナーバスになっていた。

でも、どうしても飛びたい。
絶対飛びたい。

イギリスで飛びたいと夢にみていたことは
たくさんの人たちの助けが必要で
複雑な情況（イギリスのルール）をすべて
クリアして、はじめて実現するのだけれど
そんな、大変なことなんて考えるわけでもなく
ただ飛びたいだけでここまできてしまった。
今になって、自分の発した言葉の重さを
自分がしようとしていることの大きさを
理解した。

正直、何をしたらいいのか、何を言えばいいのか
頭が真白になった。
周りの雰囲気に後押しされて
バスケットに飛び乗った。
みんなの笑顔が、周りの観客の歓声が
私に勇気をくれた。
ありがとう、いってきます！



大感動！！言葉を失い、腰が抜け、感涙でした。


そろそろランディング。牧草地に着陸すると
牛のフンもおまけでついてきたぁ（苦笑）

Bristol International Balloon Fiestaは
Ashtn Court という古城の跡地から
１４０機の気球が朝と夕方に飛びあがる。
毎年多くの観衆が集まってくる。



今年の夏は、天気が悪く強風と豪雨で
思うように気球が飛べない。
そんな情況でも、なぜか楽しい。
ここにいるだけで楽しい。

初めて走るイギリスの道、マニュアル車でのチェイス。
何度も何度も道に迷って、泣きそうになる....
サマータイムなので午後の競技も１９時からフライト。
ガス充填してご飯を食べたら２４時を回っている、
朝４時から起きて朝のフライトをする。
睡眠３時間で３日間を過ごし、体力の限界で
眠さとだるさと戦っていた。

新しい気球のお披露目です（笑）
イギリス国旗、日の丸、鯉のぼりをつけてみました！！

飛行機と電車を乗り継いで、イギリスの南部の町
ブリストルに到着。７日〜１０日の４日間
「Bristol International Balloon Fiesta」に参加する。

ブリストルを目標として頑張ってきた。
その目標を実現できるチャンスが訪れてから
３ヶ月、気球発注と大会準備に追われていた。
大会までの準備でどっぷり疲れていたけれど
ブリストルの街並みが想像以上に美しくて
そんな苦労もふっとんでしまった。

今、自分の足でふみしめて
自分の目でみるブリストルはまるでDreamlike
１分１秒すべての時間を新鮮に感じているー
久しぶり話す英語も蘇ってきた。
そんな素敵な刺激を体いっぱいあびて
ちょっと興奮状態（笑）



明日という日をこんなにまちわびて
ドキドキしたのは本当に久しぶりだった。
こんな素敵な世界をみつけられたこと
本当に幸せ☆

８月５日から１０日間
イギリス、ブリストル気球大会へ行ってきます〜♪

ずっと夢だったイギリスの空。
気球に出会ってから海外で活躍できる選手に
なりたかった。そんな妄想を、そんな幻を
ずっと追いかけてきた。

大人になった今、どんな心境で
夢の扉を開けるのだろうか。

１０年前、ロンドンのティファニーで
飛行機のキーホルダーを将来パイロットになると
誓って買った。（当時の私には高級品）
今も、自宅の鍵についている。
１０年たっても色あせず、ずっとそばにいて
夢に引き寄せてくれたキーホルダーも
一緒にロンドンへ再びー。

たぶん、嬉しくて泣いちゃうかもしれない
嬉しくてアホになっちゃうかもしれない
１分、１秒
大切に大切に過ごしてきます☆