注意しろっていわれても、やっぱり入ってしまうことはあります。
今日は東京は暖かかったですが、明日はぐっと冷えるそうです。
こんな日は、クラックが入ることが多いですね。
クラックが入るってやっぱりショックですよね。
私もショックです。
ただ長くこの楽器とつきあっていく中でクラックは避けて通れないことだと思っていてください。
なんたって、ディジュは通年通して暖かい地域のユーカリの木で作られています。寒さそして乾燥に弱いわけです。
ディジュリドゥと出会う。
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しばらく演奏されていない楽器なので、木が乾燥している。
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そこに唾液と暖かい息が吹き込まれる
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木に唾液が入り込んで膨張し、息によって木が暖まりさらに膨張が加速する。
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ふくらんだ木は膨張に耐えられず弱い部分から割れてしまう。
という流れになるわけです。
オイルを入れてもどうしても100%保護するわけでなく、さらに楽器が冷えていればそれだけ息によって暖められ、割れる確率もぐんと上がります。さらに購入後すぐはやっぱり気がつけばある程度長い時間演奏してしまう、というのもわかります。
それだけでなく、吹き方や演奏時間によって、かなりの負担がかかる場合があります。
息で楽器の音を大きくしようとすれば、割れます。
ホーン(トゥーツ)を強く吹けば、割れます。
ディンカム・ジャパンではおそらく何百というディジュリドゥを補修してきました。その中でも明らかに吹き方で楽器に負担をかけていると思われるクラックが一番多いですね。
正しい吹き方を身につけると楽器も割れにくくなります。
「イダキやディジュは割れるもの。」
そう考えるのは難しいかもしれませんが、そういう風に考えておいた方が良いと思います。
しかし
「イダキやディジュは必ず補修できる。」
ともお約束できるわけです。
クラックや管理方法、演奏方法については、お気軽にお問い合わせください。
なんらかのアドバイスが出来ると思います。

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