ちょっとまじめな話をします。読みたくない人はスルーして下さい。良いお年を!
今日仕事納めでした。忘年会もしました。
スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。
スタッフの皆様がいなかったら、今の仕事はきっと辞めていたでしょう。
一生懸命にサポートしてくれるスタッフを見捨てることはできない。
この一点だけで続けて来られたのだと思います。
年末まで走り続けて、結局ゆっくりと考える時間がなかった。
ただ日々生き延びるために知恵を絞り出す毎日でした。
なんとか今年は乗り切れたのは、本当に皆のお陰と感謝しています。ありがとう。
今年は決して良い年だったとはいえません。
もちろん良いこともたくさんありましたが。
去年までは、どんなに批判されても動じず、「これで良いんだ」と言い切る自信があったし、何事も強気に進めていけました。
しかし、今年はあの3月の出来事以降、「ほんとうにこれでよいのか?」という疑問ばかりでした。
すべての価値観が一変した気がします。
モノを仕入れてモノを売る。これが本当に正しいことなのか?とまで思います。
当たり前のように過ごしてきた資本主義社会に疑問を持たざるをえません。
金を儲けることが本当に悪いことなのか?
じゃあ、もう商売を辞めるのか?やめてどうするのか?
この9ヶ月、この疑問の答えが見つかりません。
さらに自分が続けている音楽活動の意義は果たしてなんなのか?
これだけの言葉が、これだけの音楽が、プロアマ問わず発信されている世界で、負けじと発信することの意味はどこにあるんだろう?ツイッターやフェイスブック、mixiで懸命に告知をする自分を客観的に見たときに、「何をしているのだろう?」と思ってしまうこともよくありました。
この9ヶ月、この疑問の答えが見つかりません。
今年は多くのところで、沢山の人に迷惑をかけてしまいました。
たくさんの人に謝り続けました。
同時に怒りが止まらないこともたくさんありました。
その怒りは自分にだったり、他人にだったり。
どうやってこの先「人」とつきあっていけば良いんだろう?
この9ヶ月、この疑問の答えが見つかりません。
失望も多くありました。
正直、今まで自分がどれだけ無関心に生きてきてしまったか、ということを痛切に感じました。政治のことも、原発のことも。東京を離れる人も多くいました。自分は東京に残る選択をしました。でもその選択はよかったのだろうか?
この9ヶ月、この疑問の答えが見つかりません。
それでも生きていかなくてはいけない訳です。
好きなことを仕事にしてしまったのは、よいことだっとは思いますが、そこには大きな矛盾もあります。
答えは出ないのかもしれません。
だから3月まで「旅」に出ることにしました。
といっても別に本当に旅に出るわけではありません。
オフィスやギャラリーにもいるし、レッスンもやります。要するに演奏活動は「旅」の間はお休みします。大きな活動は3ヶ月自粛するつもりです。
ゆっくりと深呼吸をして、じっくりと世界を見渡して考えてみたいと思います。
今、暖かくなってからの活動の話をいくつかいただいておりますし、計画もあります。でもすべてやめてしまうという選択肢もあり、ということで、考えてみようかと思います。
旅に出る前にひとつわかったことは、いかに自分の活動や、仕事に、それだけの対価を払いたくなる「価値」を見いだせるか、ということに何かヒントがあるんじゃないないか?と
TOKYO DIDJ FESTAはそのヒントのひとつになりました。
手前味噌かもしれないけど、本当に最高のイベントだったと思う。
あそこにはきっと多くの人が満足する「価値」があったんだと思う。
あのライブをきっかけに「やっぱりライブをやりたい」という気持ちは強くなったし、実際、先日の名古屋、尼崎のライブも楽しかったなあ。
音楽活動を続けるためには、まず気持ちよく音楽活動に集中できる環境を整えたい。この3ヶ月で少しでも足元が固まれば、きっと春にはまたステージでお会いできると思います。
皆さん、どうぞ良いお年をお迎え下さい。
来年は平和でハッピーな年になることを切に願って・・・。
哲J


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