ディジュフェスが終わってからなかなかレポートが書けなかった。
表向きの理由は、忙しかったから。
実際、昨日も早朝、夕方、深夜と、都心を走り回っていたので、忙しかったのは確かだったんだけど。
実際の理由は、やっぱり書く気になれなかったんだろうな。
決して、イベントが悪かったとか、そういうことではないんだよ。
いろいろ書く前に、まずは、出演者の皆さん、協力してくれた皆さん、スタッフの皆さんに心から感謝したい。ありがとう!沢山の応援メールやお礼メール(みなさん、結構長文で嬉しかった)に返事できてなくてすみません。そして何よりも寒い中、会場まで足を運んで下さった皆様、本当にありがとうございました!!
正直、出演者のクオリティは高かったし、バラエティに富んだステージになったから、ディジュの面白さも伝わったと思うよ。
一番盛り上がった昨年と比べても、今回の方が、どのバンドも進化していて、すごいステージだったと思う。
昨年と今年、まずは2年越しのイベントを完結できた感じかな。
ディジュリドゥに関わって来年で20年になる。
日本に帰ってきて17年。ディジュシーンもどんどん変わってきたよね。
手前味噌になるが、このディジュシーンに与えてきた自分の影響は大きかったと自信を持って言える。最初は小さな事からはじめて、様々なイベントやステージを企画した。最初の頃は「ディジュ」と名の付くものには好きな人はどんどん集まったしね。
もちろん、愚痴でも批判でもないが、ディジュは多様化しすぎてしまった。
ディジュリドゥというキーワードだけでは人が集まらなくなったね。
今回のTOKYO DIDJ FESTAも、各バンドのファンの子が多く集まったけど、以前のようにディジュ好きが沢山集まってくるイベントって訳ぢゃなくなってきた。その原因のひとつは、宣伝不足。以前はディンカム・ジャパンに聞けば、ディジュのことは何でもわかる、という存在でいられたけど、最近ではあまりに多様化しすぎてその多様化に振り回されて、自分の軸がぶれてしまったんだろうな。それに自分の許容量が追いつかなくなってきた。だから新しいモノを提供しても、反応が鈍い。反応が鈍いと、なかなか前に踏み出す元気がなくなる、と負のスパイラルが働いてしまうらしい。
その中でも救いだったのが、出演者、スタッフ、関係者のみんなが文句一つ言わず黙って協力をしてくれたこと。このことがホントに胸にしみた。
いろいろ言う人もいるだろうけど、自分ではこのTOKYO DIDJ FESTAは日本最大のディジュリドゥの祭典だと自負している。イベントは1回だけ大きな花火を上げるのも大変だろうが、継続してやっていくってことはもっと大変だし、それが出来る人は少ないってことは事実だ。だから、他のイベントとは一線を画したいとずっと思っている。もし沢山のイベントのone of themだったら、もうとっくにやめてるね。ディジュをやってる人が「いつかはディジュフェスに出たい!」と思ってもらえるように、さらに世界中のディジュリドゥ奏者が「TOKYO DIDJ FESTAに出たい!」と言ってもらえるように、これからも続けて行きたいんだ。
でも現実問題として、ひとりの労力や財力ではリスクが年々大きくなってきてるんだよね。弱音を吐くつもりはないが、今年はほんとしんどかったな。ディジュのことをやるのにこんなに苦しく思った1年はなかった。
ただ、こんな素敵なイベントをやめるわけにはいかない!
だから来年へ向けて、TOKYO DIDJ FESTA実行委員会をつくることにしました。
自分はブレーンとして、そして最終的な責任を負うとして、協力してくれる人の得意分野を活かしてもらって、1年がかりで最高のイベントを創り上げていけたら嬉しいな。
ということで、来年に向けてスタートしました。
まだ実行委員は私ひとりですが、これから協力者や出演者をじっくり探し、声がけをしたりしながら、来年は心からはっちゃけたいと思っています!
ありがとう!!!これからも応援よろしく!!
TOKYO DIDJ FESTA
言い出しっぺ
哲J


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