Dhapirrk Yirdakimirri! (良質ディジュあります)

最終更新日：2015年3月8日(日)

帰国してイダキが入荷してから、直接ご覧にいらっしゃる方が増えて来た一方、遠方で来られない方から「はやくアップしてくれ！」というプレッシャーメールが複数入りました。

まだメンテナンスが必要なものも多くありますし、採寸などが終わってないものもございますのですが、とりあえずアップします。すべて現状渡しまたはクラックのあるものは希望の場合は直してからのお渡し（料金が異なります）です。また1年の無料補修の保証がつきません。（正式にアップされた時点で保証対象となります。）また補修後料金がかわるものもありますのであくまで現在の暫定価格となります。（今後変更になる可能性もあります。）

※●はすでにWEBSHOPにアップされています。

もしご希望の方はディンカム・ジャパンまでご連絡下さい。
TEL : 03-3577-0433



左から
No.2 GALANBUL作　(上下黄色) F (G) 140cm 3.0kg
吹き口にうっすらクラックがある。
補修後暫定価格　78,000円

No.3 MAPI作　(黒ペイント) 　キー不明　142cm 3.1kg
吹き口が大きいのでブラックビーズワックスにて調整済み
暫定価格　48,000円

●No.4 MIKEY作　(黄色ペイント＋ワニ) G (A)
ペイントが希少。音は高めだが吹きやすい
暫定価格：48,000円

●No.5 GUYANYA作　（黄色＋黒）G# (A#) 109cm 1.1kg
キッズイダキ。トラベリングイダキとしても最適
暫定価格：38,000円

No.6 BIBIBAK作　（上下赤）D#+ G- 132cm 2.0kg
共鳴音があり音質最高
暫定価格：48,000円 　売約済み

NO.7　Mulawuy作　（赤黒赤）D+ (G+) 135cm 2.5kg
細め。お買い得イダキ
暫定価格：28,000円売約済み

●No.8 Djudawit作　（黒＋魚）F# (F+)137cm 2.0kg
細めだが、音のボリュームがありおすすめ。トゥーツとのバランス最高
暫定価格：48,000円

●NO.9 BIBIBAK作　（黄色）F (G#) 130cm 2.4kg
見た目以上にかなり良質（少しシャープな鳴り）
暫定価格：48,000円

No.10　Burrungupurrungu作　（赤黒赤） D# (F#) 138cm 2.2kg
さすが、ブルース！細くても音の鳴りが最高。
暫定価格：48,000円 　売約済み

●No.11　Djudawit作　（黒赤黒）D#+ (G+) 139cm 2.0kg
音質は良質。
暫定価格：38,000円


ここのイダキはすべてクラックあり。すべて現状渡しまたは補修後渡しとなります。

No.12 Djalu作（黄色) F (F#) 154cm 2.9kg
細くて軽くて胴鳴りがよく実に良質！表面クラックが上部に2.3カ所あり。現在音漏れはしていない。
補修後暫定価格　118,000円　売約済み

No.13 製作者不明　（黄黒黄）D (F#) 149cm 1.9kg
吹き口内側に小さなクラックのみ
補修後暫定価格　48,000円

No.14 DHAPA作　（上下黒）150cm 2.6kg
補修後暫定価格58,000円

No.15 Datjirri作　（黒と木肌）　132cm 2.5kg
補修後暫定価格　68,000円

No.16BALPIRRIRRIWUY作　（黒木肌黒）143cm 4.6kg
補修後暫定価格　38,000円

No.17 Yalungu作　（黒魚黒）130cm 3.9kg
補修後暫定価格　48,000円

No.18 Burrungupurrungu作　（黄茶黄）136cm
補修後暫定価格　48,000円

No.19 Datjirri作　（黒ブロルガ黒）139cm 3.0kg
補修後暫定価格　58,000円

No.20 Datjirri作 （黒木肌黒木肌）F# (F#+)
補修後暫定価格　78,000円

No.21 WAPURRUPURRU作　(黄黒赤) G# (A) 126cm 3.0kg
Nhumbulwar地方の儀式用Lanbilbil。レア。
補修後暫定価格　78,000円　売約済み

NO.22 Ngongu作　(黒＋ペイント）133cm 2.2kg
補修後暫定価格　58,000円

No.23 GAMALABUL作　（ペイント）136cm 2.5kg
オーカーのペイントがかなり綺麗
補修後暫定価格　58,000円

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[ディジュリドゥメールマガジン]
■■■■ Yidaki Gallery News ■■■■
=================2015年2月7日号

アーネムランドから帰国しました。3年ぶりの訪問でしたが、充実した日々を過ごさせて頂きました。体験したことを皆様と共有したく2月11日に報告会を開く事に致しました。お時間のある方は是非とも遊びに来て下さい。今回仕入れてきたイダキの先行販売会も致します。(哲J）

●●●アーネムランド報告会＋イダキ先行販売会●●●

３年ぶりに訪問したアーネムランドの現状をスライドを使ってお話しします。現地アーネムランドの最新事情やイダキのことを知るまたとないチャンスです。今回購入したイダキでのデモ演奏もあります。また現状渡しとなりますが、今回仕入れた28本のイダキ、樹皮画、彫刻も先行販売しますので購入が出来ます。

日時：2月11日（水・祝）13:00-17:00

　　　先行販売会：13:00-15:00, 16:00-17:00
　　　スライド上映報告会：15:00-16:00

※仕入れたイダキはメンテナンスが終わらないため、現状渡しとなります。そのため現状渡しの仮価格にて販売します。もし購入したイダキの補修・メンテナンスを希望される場合は、別途料金がかかります。また通常の１年保証対象外商品となりますので、購入後の修理は有償となります。あらかじめご了承下さい。

料金：参加無料

場所：イダキ・ギャラリー
　　　東京都練馬区春日町2-19-11 船林ビル102
　　　ディンカム・ジャパン内
（有楽町線・副都心線平和台駅１番出口より徒歩約8分)
地図：http://www.dinkum-j.com/map.html

ご予約不要です。


●●●期間限定WEBSHOP送料無料キャンペーン！●●●

当店のWEBSHOPにて下記キャンペーン期間中に2000円以上買い物をされると、送料が無料に出来るキャンペーンを実施します。遠方の方はこの機会に是非ご購入をご検討下さい！１週間だけのチャンスです。

キャンペーン期間：
2月9日（月）10:00〜16日（月）18:00のご注文に限ります。

送料無料条件：
＊購入金額が2,000円以上の場合に限ります。
＊WEBSHOP内でのご注文で、配送方法を「おまかせ送料無料」を選択された場合、またはお電話にてご注文で「送料無料キャンペーン希望」と伝えた場合。(電話でのご注文は営業時間内10:00-18:00にお願いします。）
＊先行予約商品、WEBSHOPに掲載されていない商品は対象外です。
＊代引き宅急便の指定はできません。
＊日時指定はできません。

お問い合わせ：ディンカム・ジャパン　03-3577-0433

ディンカム・ジャパンWEBSHOP http://dinkum.shop-pro.jp/


●●●SiディジュリドゥRed Belly Blackモデルの入荷と販売終了のお知らせ●●●
特別なグラスファイバーで製作されたSi監修のディジュリドゥ、「SiディジュリドゥRed Belly Blackモデル」が入荷しました。現在残りの在庫が5本となっております。購入を希望される方はお早めにご注文下さい。なお、都合により今回の在庫分にて販売終了となりますのでご注意ください。

Siディジュリドゥ Red Belly Blackモデル
販売価格　23,800円(税込)
ケースは別売です。（+Move Extendで3000円、+Lift Premiumで+5,000円）

購入は下記WEBSHOPより
http://dinkum.shop-pro.jp/?pid=76623555


●●●ディンカム・ジャパン・レッスン情報●●●
ディジュリドゥを体験してみたい方、ディジュリドゥを始めたけど吹き方や呼吸法が上手くできない方、独学でやってきたけど限界を感じている方、ディジュリドゥのレベルアップをしたい方、是非一度ご参加下さい。ディジュリドゥ講師歴19年の哲Jが自らの経験に基づいたメソッドで皆様のディジュリドゥ演奏を向上させます。ディジュリドゥ動画レッスンサイト「Yidaki Lesson Channel」がスタートしました。受講は随時可能です！

■動画レッスンサイト　Yidaki Lesson Channel 好評スタート
ディジュリドゥ動画レッスンサイト「Yidaki Lesson Channel」が2015年1月にスタートしました。

GOOGLE+またはFACEBOOKを経由して動画を受講者へ限定配信します。
サイトのコメントやメッセージを通して講師への質問やアドバイスが受けられます。

動画は1月12日より週1回のペースでアップしています。受講は随時スタートできます。

[お申込方法]
WEBSHOPよりお申し込みができます。
1月末日までにお申し込みの方に限り、モニター価格で受講が可能です。複数のコースを同時に受講可能です。WEBSHOPでお申し込みが完了したら、ダウンロードした受講案内に従って手続きをお願いします。

●初級コース
全10回(各回約10分-15分)
1,980円(税込)

-正しい息の吐き方を覚える
-まずは音を出してみよう
-音を磨く
-スムーズに音を出す
-循環呼吸への道１
-循環呼吸への道２
-循環呼吸への道 3
-循環呼吸を磨く1
-循環呼吸を磨く2
-初級コース総ざらい

※コースの内容は変更になる場合がございます。

●中級コース
全10回(各回約10分-15分)

1,980円 (税込)

- 倍音を磨く
- コールをマスターする
- ハミングをマスターする
- トゥーツにチャレンジ
- トゥーツを磨いてみよう
- ダブルブレスをマスターする
- タンギングを使ってみよう
- ルーズサウンドやエクスプローションなど高度なテクニックを覚えよう
- 中級コース総ざらい

※コースの内容は変更になる場合がございます。

●プレーヤー養成コース
全10回(各回約10分-15分)

2980円 (税込)

-呼吸とリズムを合わせるレッスン
-リズムの中で倍音を極めよう
-タンギングでリズムを作る
-トゥーツを織り交ぜたリズムを覚えよう
- 早いリズムを極めるには
- 表現力を身につけよう1
- 表現力を身につけよう2
- GAPUを演奏してみる
- 波音を演奏してみる
- プレーヤー養成コース総ざらい

※コースの内容は変更になる場合がございます。


■Yidaki Lesson Channelについては下記をご覧下さい。
http://www.dinkum-j.com/ylc.html
受講申込みは下記より
http://dinkum.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1875046&csid=0&sort=n


★今後のグループレッスンの予定★
[東京]
■三軒茶屋グループレッスン
　時間：19:30-21:30　
　次回レッスン：2015年2月12日(木),3月12日(木)
　講師：哲J　
　料金 3,000円　楽器貸出料金(希望の場合) +500円

■ 平和台レッスン
　時間：音出しレッスン　14:00-14:45 / グループレッスン 15:00-16:30
　次回レッスン：2015年2月15日(日)
　講師：哲J　
　料金 音出しレッスン　無料*　グループレッスン3,000円　
*初めての参加の場合、グループレッスンと合わせて参加の場合は無料です。
それ以外の場合は、1,000円となります。
※楽器貸出は無料(希望者のみ)

■個人レッスン　
哲Jからマンツーマンでレッスンを受けてみませんか？
ディンカム・ジャパンでは随時個人レッスンを受け付けております。
60分5,000円　90分7,000円　(土日祝はどちらも+2,000円)

レッスン全般の詳細・お申し込みはこちら
http://www.dinkum-j.com/LEARN/lesson.html


●●●ディンカム・ジャパンの休業日●●●
●2月の営業につきまして
毎週水曜日が定休日となります。(11日は営業します。)
イダキ・ギャラリーは13:00-18:00にご来店が可能です。午前中にご来店希望の場合は事前にお問い合わせ下さい。

■期間限定WEBSHOP送料無料キャンペーン！

当店のWEBSHOPにて下記キャンペーン期間中に2000円以上買い物をされると、送料が無料に出来るキャンペーンを実施します。遠方の方はこの機会に是非ご購入をご検討下さい！１週間だけのチャンスです。

キャンペーン期間：
2月9日（月）10:00〜16日（月）18:00のご注文に限ります。

送料無料条件：
＊購入金額が2000円以上の場合に限ります。
＊WEBSHOP内でのご注文で、配送方法を「おまかせ送料無料」を選択された場合、またはお電話にてご注文で「送料無料キャンペーン希望」と伝えた場合。(電話でのご注文は営業時間内10:00-18:00にお願いします。）
＊先行予約商品、WEBSHOPに掲載されていない商品は対象外です。
＊代引き宅急便の指定はできません。
＊日時指定はできません。　

お問い合わせ：ディンカム・ジャパン　TEL : 03-3577-0433

ディンカム・ジャパンWEBSHOP http://dinkum.shop-pro.jp/

■アーネムランド報告会＋イダキ先行販売会

３年ぶりに訪問したアーネムランドの現状をスライドを使ってお話しします。現地アーネムランドの最新事情やイダキのことを知るまたとないチャンスです。今回購入したイダキでのデモ演奏もあります。また現状渡しとなりますが、今回仕入れた28本のイダキ、樹皮画、彫刻も先行販売しますので購入が出来ます。

日時：2月11日（水・祝）13:00-17:00

　　　先行販売会：13:00-15:00, 16:00-17:00
　　　スライド上映報告会：15:00-16:00

※仕入れたイダキはメンテナンスが終わらないため、現状渡しとなります。そのため現状渡しの仮価格にて販売します。もし購入したイダキの補修・メンテナンスを希望される場合は、別途料金がかかります。また通常の１年保証対象外商品となりますので、購入後の修理は有償となります。あらかじめご了承下さい。

料金：参加無料

場所：イダキ・ギャラリー
　　　東京都練馬区春日町2-19-11 船林ビル102
　　　ディンカム・ジャパン内
（有楽町線・副都心線平和台駅１番出口より徒歩約8分)
地図：http://www.dinkum-j.com/map.html
TEL : 03-3577-0433

ご予約不要です。

実質アーネムランドの最終日である。
次回来るまでにやり残したことのないように１日精力的に動こう。

とりあえず朝はアートセンターでメールのチェック(笑)。

そうそう、ジェレミーが気がついたんだけど、2003年にアーネムランドで撮ったヨルングの子供の写真にアートセンターのスタッフが映ってた。彼は2010年にここに来たときに一緒に魚を捕りに行ったDJというヨルングだ。すっかり大人になってたから気がつかなかったけど、確かに面影がある。本人に見せたら恥ずかしそうに笑って「ひょろひょろだね」って。でも気に入ったらしく「その写真ほしいな」と。１５年以上この地に通っているとこういうこともあるもんだ。


2002年の写真。左の少年がDJ
　　　　　↓

2010年の写真。すっかり成年になりました。

アートセンターに暫くいるとドフィアから電話

「タバコ買ってきておくれ」

はいはい、分かりました。空港で買ってきた１箱はあっという間になくってしまうわけだ。

スーパーでタバコを買う。
２０本入りが１８ドル（約1800円)。凄い嗜好品である。
それでもヨルングの人達はタバコが好きだ。日本のタバコで代用できるならいいのだけど、オーストラリアのウィンフィールドブルーしか吸わない。

身体に悪いのは彼らも分かっているけどやめられないのだ。
「身体に良くないからやめなよ」っていうのは残念ながら通用しない。

ワラビービーチに到着すると、ドフィアはイダキのペイントをしていた。
せっかくなので久しぶりにじっくりペインティングを見させてもらう。
あまりみかけないデザインだったから聞いてみたら、リチャンゴという芋を書いてるそうだ。たまたまこのイダキをカッティングしたときにこのリチャンゴを見つけたからという理由。「生でも食べられるんだよ」と教えてくれた。

ペインティングを見てるとジャルーが出てきた。

ジャルーがイスを持ってきて隣に座る。
ゆっくりといろんな話をし始めた。
この地の伝説のことから、鉱山は作るべきじゃなかったってことや、
日本人はよく聞いてよく考えて学ぼうとするから好きだとか、
自分のイダキのサウンドで元気になった白人の話とか。
ときおりにやっと笑い、握手を求めてきたり。
半分ぐらいしか聞き取れなかったけど、一生懸命理解しようとした。

彼は推定８５歳だ。
糖尿病を患っている。
訪問看護士が来て「今日はインシュリンを打ったの？」ってドフィアに聞いたら、「今日はジャルーは血糖値が低かったから大丈夫だよ」ってそしたら「低くても打たなきゃ駄目なのよ」と。そしたらジャルーが「俺はイダキを吹いたら血糖値も下がるから大丈夫だ」と頑固オヤジのようなガキ大将のような発言。思わず笑ってしまった。それでもインシュリンをお腹に注入。ヨルングとしては長生きしている方だよなあ。昔アボリジナルの平均寿命は５０代だって聞いたことがある。彼は今でもイダキを演奏し、イダキを作っている。彼の寿命を支えているのはホントにイダキなのかもしれないな。

そうそう、ようやくラリーにも会えた。彼は今バラ（西風）バンドという音楽バンドを組んでいて、今日もこれから練習だそうだ。３月にはアデレードのフェスティバルに出演するそうだ。そのときはジャルーも歌うらしい。

午後いったんイリカラへ戻る。

アートセンターが薄暗い。
一部が停電したそうだ。
この地ではよくあること。みんな慣れっこだ。
日本では停電は珍しいけど、アーネムランドを初め他の地域ではよく起きるところも少なくない。

停電になるとみんな外に出てくる。エアコンがきかないからね。
夕方の海風が心地よい時間が近づく。

さて、ファミリーにお別れをつげに行こう。

再びワラビービーチへ。

ワラビービーチには、ジャルーのファミリーが皆揃っていた。
リナやセルマはいつも親切にしてくれる。そうそうセルマはヨーチンのお母さんなのだけど、ヨーチンには会えなかったな、って思ってたらさっきから家を出たり入ったりしている小学校の制服を着てる子がいた。よく見たらヨーチンだ！お〜い、おまえすっかりぽっちゃりしちゃったなあ。わからなかったよ。（笑)

皆に分かれを告げた。このときはいつでもやっぱり寂しい。
次に来たときに皆元気でいてくれると嬉しいな。
皆どんどん歳をとるし、環境も変わっていく。
１５年以上通っているとこの地の変化がよく分かる。
鉱山の精製工場がなくなった今、大きな変化がやってくるかもしれない。

やっぱりこの地が好きだし、イダキが好きだ。
それが再認識出来ただけでも収穫だったと思う。

イダキから少し距離を置こうかとも思った。だからもしかしたらもうここを訪れなくても良いんじゃないかとも思ったこともあった。でも今回うちのスタッフや家族が背中を押してくれたこともあり、思い切って３年ぶりに来て良かったと思う。何も出来ないけどこの地を定期的に訪れることは自分には必要なんだと。これがきっと「土地が呼んでる」ってことなんだと。なにしろ、会う人会う人皆自分のことを覚えてくれていて、「待ってたよ」って顔でハグしてくるんだから。正直めちゃくちゃ嬉しかったよ。

自分はアボリジニ研究家でもイダキオタクでもない。
昔はイダキ熱だけで何度も訪れてたけど、今は、このファミリーや知り合いに会うのが楽しみなのだ。彼らから何気なく得るものは大きい。だからそれを興味ある人にはシェアしていきたいのでこうやってブログに綴ることにしてるのです。

やっぱりまたこの地に戻ってくることを目標に１年間頑張って働いていこう。

このブログに掲載した写真以外にも沢山写真を撮ったので近々報告会を開く予定です。時間のある方は是非お越し下さい。詳細は近日発表。

日曜日の今日は、アートセンターは休みだ。
昨日のカニ採りの疲れも出たせいか、あまりやる気がでないので、今日はゆっくり過ごそうと決める。

イリカラの日曜日の朝は、静かだ。

宿泊してる場所の目の前にはフットボールグランドやバスケットコートがある。
いつも朝から多くのヨルングキッズが来て遊んでる場所だ。今朝は誰もいないので、空撮を試みた。まあ、何もないところは安全なのだけど、絵柄としてはいまいちかな？

その後ジェレミーが日曜日にもかかわらずアートセンターを開けてくれて、購入したイダキのパッキングをしてくれた。わずか３０分あまりで２７本のイダキを梱包。さすがだ。

昼はジェレミーとヨットクラブでランチ。
ヨットクラブは昔ジャルーが住んでいたスキービーチへ行く途中にある会員制のレストラン。ここを訪れるのは６年ぶりかな？昔はよっぱらいのヨルングを見かけることもあったけど、今日はいなかったね。随分とアルコール問題も落ち着いてきたようだけど、まだタウンでは酔っ払ったヨルングを見かけることもしばしば。

ジェレミーのおすすめのバラマンディを食した。
バラマンディはオーストラリア北部に生息する淡水魚で、フライやグリルにして食べるとうまい。ノーザンテリトリーへ行くとフィッシュアンドチップスのことをバラアンドチップスと言うくらい。それにしてもでかい。他のお客さんが頼んでたステーキはもっとでかかったけど。（1kgぐらいあったんじゃないかな？ｗ）

腹一杯になった後、ジェレミーの友人の家へ。
ニュージーランド人の旦那さんと日本人の奥さんが住んでるそうだ。
他の白人の友達も何組か来てちょっとしたランチパーティーに参加させてもらった。アボリジナルランドの白人コミュニティ。奥さんのトモコさんは大阪からやってきて、４年前からこの地に住んでるそうだ。ボーキサイト鉱山のことを聞いたらまだ鉱山は掘ってるらしいが、精製する会社が撤退したらしい。精製会社の方がスタッフの人数が多かったらしく、やっぱり随分と人口も減ったらしい。確かに町の家には空き家が目立った。この地はこれからどうなっていくんだろう。

戻ってきて夕食はトマトパスタを作る。こっちへ来て随分とイタリアンばかり食べてるな（笑）。

イリカラの夕暮れ。外にテーブルを出してディナー。
ヨルングの子供たちはバスケットに興じ、遠くからは大音量の音楽が聞こえる。
心地よい海風が吹いている。今日はスコールはなさそうだ。

今回一つ収穫があった。

いつもこの地に来るとサンドフライや蚊の攻撃に悩まされる。
今回はまったく刺されないのだ。理由は空港でみつけた虫除けクリーム。
Bushman Plus。このクリームにはサンスクリーンの成分も入っていて、日焼けも防ぐすぐれもの。ちょっとべとべとするけど、スプレーよりは効果的。おすすめである。

明日は実質アーネムランド最終日。
沢山写真を撮って帰ろう。

昨夜の雨も上がり、今日も快晴。
朝早くに目覚めたので、Shady Beachへ。
Shady Beachはイリカラにある静かなビーチ。
私のお気に入りの場所の一つだ。

今回の目的のひとつでもあるアーネムランドの空撮。
誰もいない静かなビーチでまずは試して見た。
やや海風の影響は受けたものの、かなりいい画が撮れたと思う。

その後、アートセンターへ。
２５本のイダキの仕入れを決めた。
完全に予算オーバーだったけど、今回はかなりよいバラエティに富んだ良質イダキを仕入れることができておおむね満足。多少メンテが必要なものが半分以上だけど、良質のイダキを探している人にはきっと喜んでもらえると思う。

さて、仕入れが終わったのであとはアーネムランドの滞在を楽しむだけだ。

午前中はDjaluファミリーの元へ。
昨日約束したハンティングは実現するのか？
はい、実現しました。

どこに行くかダンガルとドフィアで話し合った結果、クロコダイル・クリークへ。
クロコダイル・クリークはDjalu達の住むワラビービーチから車でほんの10分程度。

２人の姐さん達を引き連れて、いざハンティング！

何を採るかというと、マッドクラブ（日本で言う泥ガニ）だ。

マングローブのジャングルの中で狩りをする。
ビーチのそばにあるマングローブの生い茂る中へ、姐さん達はずんずん進んでいく。はっきり言って歩いては入れる場所じゃない。地面はぬかるんでいるし、マングローブの枝が縦横無尽に生えてる。

その根元に潮が引いた水たまりがあるんだけど、その中に木の棒を突っ込んで、カニを探す。

経験から言うとまあ、一匹も見つからないこともしばしば。
あまり期待してなかったら、ドフィアが「こっち来い」と１０mぐらい奥の方から呼ぶ。行ってみるとそこには甲羅の大きさが20cmぐらいの泥ガニ！

もう捕まえたの？早っ！
正直びっくりした。静かなる殺し屋みたいだ。さすが狩猟採取民族

その後も、姐さん達は静かに水たまりを突っつき、次から次へとカニを見つける。30分程度で大収穫。５匹の泥ガニを捕らえたのだ。

ハンティングの途中、海岸の木陰に横たわっている小さなウミガメを見つけた。頭から出血していてひっくり返っていた。何があったのかは不明だけど。

ワラビービーチへ戻り、ダンガルの家の裏庭で焚き火をして、カニをボイルする。
あっという間にカニは真っ赤になり、茹で上がる。

ドフィアは固い殻をフォークを使って叩いて割り、美味しそうな爪の部分を「おまえのだ」と譲ってくれた。ぷるんとした身が詰まっていて、濃厚なカニの味がたまらない！やっぱり泥ガニはうまい！

ワラビービーチからの帰り、ラリーの息子、ババコに会う。
顔はそのままなのに身長が異常に伸びていた。そうだよなあ、３年経ったんだもんなあ。

午後はイダキを吹いたり、のんびり過ごす。

明日は日曜日、アートセンターは休みだけど、ジェレミーがイダキのパッキングをしてくれるそうだ。明後日には発送してくれるみたいだから意外と早く到着するかも。楽しみだね。

アーネムランドに来て３日目、時折スコールはあるものの、天気にも恵まれ、充実した日々を過ごしている、あと２日余り、良い時間を過ごしたいね。