11月にソニーから発売されるデジタル一眼レフカメラα550の特別体験会とα550のハートフルレッスンに行ってきました。今回はその感想です。
〔全体的な感想〕
α550を体験してみての感想は、連写速度は中級機顔負けだが、ファインダーがペンタプリズムで無い、電子ダイヤルが一つだけと細かいところを見て行くと、やはりエントリークラスのデジ一だなと言ったカメラです。
〔最速7コマ/秒の連連写速度〕
中級機顔負けのシャッター速度ですが、基本は最高約5コマ/秒でオリンパスのE−30と同等です。また、ライブビュー時の4コマ/秒の連写速度は、他社を圧倒します。ソニーのライブビューが他者と根本的に違うためではあるのですが。
そして、何よりも速度優先時のシャッター速度は7コマ/秒とキヤノンのEOS50Dの6.3コマ/秒を上回ります。ただし、露出とフォーカスが1コマ目で固定されてしまいます。体験会の解説員の人は、前から走って来る鉄道を撮るのには向かないと話していましたが、鉄道写真は置きピンが基本のため、特に問題は無いと思います。在来線の編成写真で求められる5コマ/秒以上は優にクリアしているわけですし。
RAW+JPEGの同時記録ですと連写が7枚までしか出来ないのは私としては辛いところです。RAWのみにすれば14枚まで行けるようです。
α550で連写速度が最速7コマ/秒を達成できた理由を尋ねたところ、電子回路の改善によって達成したそうです。そのため、メカ面の改善が進めば連写速度を更に向上することも可能らしいです。α700の後継機種は、通常で7コマ/秒とか行くのですかと訊いたら、解説員の方はあいまいな笑みを浮かべるだけでした。
〔新機能・オートHDR〕
連写速度の話はこのへんにしておいて、続いてオートHDR(ハイダニナミックレンジ)について書きます。
このオートHDRですが、解説係の方はペンタックスのK−7との違いをしきりに訴えていました。K−7は三脚使用が条件で処理に10秒近く掛かります。一方のα550は手持ち撮影可能で処理は2秒で終わると言います。確かに、処理は早いです。静態のものを撮る分には全然問題ありませんでした。
〔ハートフルレッスン〕
次に、ハートフルレッスンでのα550の実写体験について。
ソニービルの前、数寄屋橋交差点付近で撮影を行いました。オートHDRは、確かに前ならつぶれないまでも暗く写っていた部分が明るくなっていたり、逆に白とびするところが白とびせずに表現できたりしていました。ただ、天気がいまいちなのでその効果のほどは微妙でした。
連写速度も速度優先モードの7コマ/秒にはうなりましたが、私としては120キロで迫り来る列車を撮ってこそ、その真価を感じられると思います。50キロくらいの車を撮っても、普段撮っていないので何とも言えません。
わたしが一番楽しんでいたのは、地面すれすれからのライブビューでの撮影です。 ライブビューなんぞE-510でもできるだろうと言われそうですが、チルト可動式液晶モニターとAFの速さ、シャッターが切れるまでのスピードはとても良かったです。E-510のライブビューはあくまで構図の確認用にしかほとんど使っていませんでした。
スクランブルの数寄屋橋交差点で有楽町センタービルをバックに地面すれすれから広角で撮るのはとても面白かったです。「ここだ」と思った時にすぐにシャッターが切れます。
〔最後に〕
最後に、α550を買うかどうかですが、とりあえずE-510は今年で2年目でして、エントリークラスのデジ一は2011年まで買わない予定です。そういうわけで、α550は買わないと思います。中古のボディ単体で5万前後で売っていたら買うかもしれません。
エントリークラスで最速7コマ/秒を達成させたわけですから、今後、他社もエントリークラスの連写速度の向上を図るものと思います。オリンパスのエントリーモデルのE-620は4コマ/秒に達しています。α550の登場を契機にオリンパスから5コマ/秒のエントリークラスが出てくる可能性もあります。そうなると、E-3の後継機は7コマ/秒ないとフラッグシップ機の名が泣いてしまうわけですがね。
私としてはオリンパスからエントリーモデルで5コマ/秒以上のカメラが出ることを望む次第です。中級機もオリンパスで行くつもりで“14-54mm F2.8-3.5U”を買ったのですから。エントリー機もオリンパスならレンズの共通化も図れますし。
デジタル一眼レフカメラ“α”|ソニー
ソニー、「α550特別体験会」を東京で開催 - デジカメWatch

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