『小さな国の救世主2 おざなり将軍の巻』 著・鷹見 一幸
〔あらすじ〕
セリカスタン最強の戦車軍団を追い払ったことで、一躍有名人になった天山。
キンリ族に軍師が現れたことにより、政府軍のセルヌ族と南部州のオードン族には緊張が走る。
〔感想〕
日本ならどこにでもいるふつうの高校生でも、やろうと思えば何でもできるということを示した作品なのかなと思います。
オードン族が遣わした暗殺者シーデに「(オードン族を襲う)爆撃を止めてやる」と、大見得を切った天山は、日本領事館で会った相元や彼のチャット仲間に協力してもらい、爆撃を止める方法を考え出します。
このチャット仲間というのが、どう考えても鷹見一幸先生や銅大氏などを基にしているだろうなと 思います。案外、鷹見一幸先生がネタを放り込んで、爆撃を止めさせる方法を考え出したようにも見えます。
爆撃を止めさせる方法を『本番台本』という海外小説から得たかと思えば、リューカ姫救出作戦は『時空のクロス・ロード最終譚 一番列車は朝焼けに』のネタをほぼそのまんま使っています。
読んでいて『時空のクロス・ロード』と手法が変わらないじゃんと毒づいていたら、作者の方から自虐付きでそのとおりと書いてあります。よくやるものです。
物語も中間地点に来ましたが、セリカスタンの内戦はどのような結末を迎えるのか。いつになったら天山は日本に帰れるのか、まだまだ物語は続きます。
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